日本ハムは11日、本拠地(エスコン)で楽天と対戦し4―0で快勝。引き分けを挟む4連勝を飾りリーグ首位に浮上した。

 初回にこの日「1番・左翼」に抜擢された吉田が相手先発・岸から左翼席中段に叩き込む4号ソロを放ち先制。続く2回一死一塁では石井が今季1号2ランを右翼席に運び加点した。

 さらに6回二死一、三塁では再び石井が右前適時打でダメ押しに貢献。この日2安打3打点でスタメン起用に応えた。

 投げては先発・古林(グーリン)が初回から150キロ超の直球と多彩な変化球で相手打線を圧倒。5回まで一人の走者も許さない快投を見せた。

 6回に小深田にこの日初安打を許したものの、最後まで危なげない投球を披露。結局9回を98球で投げ抜き2安打無失点の好投でプロ初完封勝利を挙げた。

 新庄剛志監督(53)は試合後、快投を演じた古林に関し、「グーリンだけにぐうの音もでなかったね」と冗談を交えながら満面の笑み。

「今日、8回に(加藤)投手コーチに遠目で『完封させたいなぁ』って言いました。9回を行かせるか迷っていましたから。遠くからやまびこのように…ね(笑い)。でも、本当に(古林は)素晴らしかった。スライダーのコントロールもめちゃくちゃ良かったし。何なら無安打無得点をしてほしかったぐらい。球数も100球以下でマダックス?いや、〝グダックス〟か。でも、語呂が悪いから。ファンの方たちに、今後グーリンが作り上げていくマダックスを変えられる何か(造語)を作ってほしいですよね」(新庄監督)

 台湾出身の豪腕右腕の力投に惜しみない賛辞を送った。

 投打がかみ合う完勝劇でチームは引き分けを挟み4連勝。この日オリックスが試合に敗れたため、日本ハムは4月3日以来の首位に返り咲いた。これには思わず指揮官も「リーグ首位? 差を広げていきたいですよ。でも、僕は(元マラソン選手の)瀬古(利彦)さんタイプだったんでね。イカンガー(タンザニア出身の元マラソン選手)に42・195キロずっと余裕を持ってついていって。残り150メートルでヒュッと抜くのがかっこいいっすよ。プロ野球的にもその方が盛り上がるし。けど…独走も…したいね(笑い)」。

 普段は「首位」という言葉に嫌悪感を抱く新庄監督もこの日ばかりは最後まで目尻が下がりっぱなしだった。