絶対に必要な戦力なのだが…。日本ハムは4月30日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)に6―1で圧勝し、3カードぶりの勝ち越しを決めた。

 計12安打を放った中、来日2年目のフランミル・レイエス外野手(29)が極度のスランプに陥りつつある。昨季序盤こそ不振にあえいだものの、中盤以降は日本の野球にも慣れて打棒が爆発。9月には球団史上最長となる25試合連続安打を記録するなど103試合の出場で打率2割9分、25本塁打、65打点をマークした。

 リーグ2位に大きく貢献したが、今季は開幕直後の好調ぶりは今月中旬から陰りを見せ、直近5試合で打率1割(20打数2安打)、11三振とバットにも当たらない状態となっていた。新庄剛志監督(53)は前日29日に気分転換の意味合いも込めて異例の1番に抜てきしたが、5打数無安打で4三振…。指揮官も「ちょっと(打席内で)迷いがある。タイミングが合ってないっていうところもあるし」と頭を抱え、この日は首脳陣の配慮で欠場させ、試合前の練習にも姿を見せず、リフレッシュに充てた。

 昨季からレイエスに常に寄り添い、親身に打撃指導を行う八木裕打撃コーチ(59)に打開策を聞くと「技術的なことは本人も分かっている。あとはメンタル的な問題」とし、こう続けた。

「(軸足の)右足に体重が乗ってないから直球が待てないし、変化球にも対応できない。これが一番の原因だけど、本人が頭で分かっていても試合で実践するのは相手もあることなので。そこが難しいところ。それに普段から明るい性格とはいえ、(レイエスは)根は真面目だから一度落ち込むと考え込むところもある。相手のマークとか去年の(序盤の)ような不振とは違うので。とにかく気持ちを切り替えてほしい。俺も眠れなくなるからね」

 このまま不振が長引けば、勢いを取り戻しつつあるチームに影響を及ぼしかねない。悩める助っ人砲は苦境をどう乗り越えるのか。期待と不安が交錯する中、首脳陣の模索は続く。