卓球女子シングルスでパリ五輪銅メダルの早田ひな(日本生命)は〝自問自答〟を通して、進化への道筋を探っている。

 1月の全日本選手権を制し、世界選手権個人戦(17日開幕、カタール・ドーハ)への出場権を奪取。代表合宿に参加中の早田は6日に都内で取材に応じ「今年は(代表入りを)あきらめていたので不思議な感覚。自分がそこに出場できたので、本当に楽しむだけの世界選手権にしたい」と力を込めた。

 パリ五輪で痛めた左腕は「どんどん良くなっている。感覚が戻ってきているところもある」と話す一方で「逆に言うと、戻ったがゆえに現実を突きつけられて難しかったりもする。暗いトンネルの中にいるような感覚」。今も苦しい時間が続いているというが「逆に抜け出せないなという感覚もない。時間がある程度解決してくれるところもあるのかなと思う」と前向きにとらえている。

 現在は卓球と向き合う日々を過ごしている。「いったん暗いトンネルの中にいるような感覚だけど、ケガをしなかったらここまで自分と向き合おうとたぶん思わなかった」と切り出した上で「全てが必要なタイミングで来ている。これを超えた時に自分がまたパリ五輪の時よりも絶対に強くなるなという感覚がある。そこから逃げなければ可能性としては十分にあると思っている」とメリットを強調。トンネルの先にある春の光へ、懸命にもがく覚悟だ。