米本土でのMLB開幕から1か月。各球団の序盤戦の動きが一巡しつつある中、ドジャースはナ・リーグ西地区で首位の座を堅持している。1日(日本時間2日)現在ですでに貯金10を誇っているが、それでも「順風満帆」とは言い難く、チーム内には少なからず不安要素もチラつく。特に自慢の投手陣に故障者が相次ぎ「野戦病院」と化している点は、かなり気がかりだ。

 右肩負傷のマイケル・コペック投手(29)と右前腕の張りで離脱したブレイク・トライネン投手(36)の救援投手2人が1日、60日間の負傷者リストへ移行。球団の顔であるクレイトン・カーショー投手(37)も開幕に間に合わず、シーズン途中には新加入のサイ・ヤング賞左腕ブレイク・スネル投手(32)までもが故障離脱した。

 言わずもがな、右肩の炎症のため負傷者リスト入りしたタイラー・グラスノー投手(31)の復帰メドも立っていない。チームは先発ローテーション再編とブルペン補強に追われ続けている。

 そんな中にあっても米スポーツ専門局「ESPN」が報じた「最新の世界一オッズ」では、ドジャースが依然〝大本命〟として評価されていることに変わりはないようだ。

 系列の米大手オンラインブックメーカー「ESPN BET」によれば、米本土開幕時のタイミングで+400(5倍)だったドジャースのワールドシリーズ優勝オッズは、1日時点でも+260(3・6倍)とトップを維持。ヤンキースやメッツ(いずれも+750で8・5倍)、フィリーズ、カブス、タイガース(いずれも+1200で13倍)といった両リーグの強豪が後を追う形だ。

 それだけ、ドジャース打線の破壊力と選手層の厚さが際立っている証しでもある。大谷翔平投手(30)、ムーキー・ベッツ内野手(32)、フレディ・フリーマン内野手(32)、テオスカー・ヘルナンデス外野手(32)という強打者が並ぶ1~4番は、すでに「歴代最強クラス」と称されており、ある程度の失点も織り込み済み。打ち勝つ野球を実現できる地力を持つからこそ、このオッズに反映されていると言えるのかもしれない。

 もっとも投手陣の不安が続けば、いかに豪華打線とはいえ、10月の戦いは乗り切れない。2年目の大ブレークが切望されている山本由伸投手(26)や、前回登板のロッキーズ戦で炎上した若手有望株のボビー・ミラー投手(26)、MLB移籍1年目の佐々木朗希投手(23)らがどこまで奮起できるか。ドジャースが〝大本命〟であり続けるにはこれ以上の故障を防ぎながら、選手層をどのようにやり繰りするかが鍵となる。