広島は4月30日の巨人戦(東京ドーム)に0―2で零封負けし、今季ワーストの5連敗を喫した。新井貴浩監督(48)は「我慢する時期だと思うし、各自が今できることを」と唇をかんだ。
3、4月の戦いを終えて12勝12敗1分けで勝率5割。リーグ3位から浮上を狙う中で、攻守のキーマンとなりそうなのが坂倉将吾捕手(26)だ。春季キャンプ終盤に右手中指を骨折するアクシデントに見舞われ、手術とリハビリを経て前日29日の同戦で今季初出場した。昨季チームトップの12本塁打、同2位の44打点をマークした「打てる捕手」には、打線の起爆剤としてだけでなく本業の捕手としての期待も大きい。
64試合で先発マスクをかぶった坂倉は現在の先発ローテを回る床田や森、玉村とは頻繁にバッテリーを組んできた。ところが、森下や大瀬良は主にベテランの会沢がコンビを組んできたため、坂倉は昨季の最終登板のみ。今季は坂倉の〝守備範囲〟が広がり、会沢とはまた異なるコンビが本格的に始動するはずだったが、故障によって一時休止した格好だ。
チームとしてはオープン戦などで地ならしできなかったことは痛手ではあるものの、かえって他球団のスコアラーたちはデータが少なすぎて情報収集に苦慮しているという。
坂倉は森下や大瀬良をどうリードしていくのか。開幕から1か月が経過し、各球団の分析班によって配球傾向などが明らかにされる時期でもある。良くも悪くもほとんどベールに包まれたままの「捕手・坂倉」が赤ヘルに追い風を吹かせるかもしれない。











