西武のドラフト2位ルーキー・渡部聖弥外野手(22=大商大)が新人王に向け〝ストロングスタート〟を決めている。
右足首ねん挫から復帰した25日のオリックス戦(ベルーナ)から3試合連続マルチ安打。27日の同戦では第1、第2打席で連続タイムリーを放ち得点圏打率は実に6割に達している。また開幕からここまで14試合に出場し7割強の10試合でマルチ安打をマークしている。
新人が4月に2桁試合でマルチ安打を記録するのは2021年のDeNA・牧秀悟内野手(27)以来のこと。
仁志敏久野手チーフ兼打撃コーチ(53)は渡部聖の非凡な特徴を「狙いがすごくはっきりしているのがいい。打席の中で本人なりに現実的に来る球を考えている。どうしても自分の都合のいいバッティングをしたくなる選手がたくさんいる中で、相手の都合に合わせて打つことができる」と分析している。
しかも、ほぼ毎試合対戦する相手が初見の投手ばかりの状況下でルーキーはここまで規定未到達ながら、打率4割5分3厘という異例の高打率をキープしている。
この点について仁志コーチは「あまり何かに対する苦手意識を持っていないんだと思う。どんなケースでも、どんなタイプのピッチャーでも変わらず自分の間合いで打てるんでしょうね。ルーキーだから怖さがないというのもあるし、ルーキーなのにプロのいろんなタイプのピッチャーをものともしないという両方がありますね」ともいう。
得点圏打率6割の頼れる即戦力ルーキーに「相手も相当困ってるだろうなと思います。あまり目立った穴がない。球種なりコースなり、ここが穴だと思って投げているんでしょうけど、それをことごとくヒットにするので、何が弱点なのか分かりづらいバッターだと思う」と対戦相手目線でも渡部聖を分析している。
スイングスピードも速く「無駄がないので、ちょっとベイスターズの牧に似たところがある。力が強くてスイングに無駄がない。足を上げた時はすごく不安定に見えるんですけど、その不安定感を自分の中でちゃんと消化できている。対応力も高いですし、打てなくてもあまりくよくよしない」。こう4割を打つ黄金ルーキーをベタボメするしかない仁志チーフコーチ。
最後に「とはいえ、まだ開幕して1か月なので、あまり騒がないでやってください」と親心も見せていた。












