〝虎の心臓〟にメスは入るのか――。阪神は16日の巨人戦(甲子園)に3―4で競り負け、今季初の連敗となりカード負け越し。首位・ヤクルトとのゲーム差は1・5と広がった。

 先発・ルーカスは5回7安打2四球4失点と不安定な投球内容に終始し、今季2敗目。試合後の藤川球児監督(45)は「気にせず投げていくことですね。4月ですからどんな選手も簡単ではないので」と新加入左腕をかばったが、苦虫をかみつぶしたような表情を隠せなかった。

 開幕から6カードを戦い、11勝6敗の貯金5。まだまだ星勘定には余裕があるものの6敗のうち実に4つが1点差での敗戦だけに、僅差の接戦を勝ち切れないもどかしい星の落とし方も目立つ。

 その一因として指摘されているのが、指揮官が常々「チームの心臓」と表現してきたブルペン陣の未整備だ。昨季は救援防御率1・96と出色の数字を残し、リーグ制覇の原動力となった虎リリーフ陣だが、今季現時点での救援防御率は3点台オーバーと苦戦している。

 昨季、チームの左右セットアッパーとして双璧を成した石井と及川は負傷や成績不良で一軍に不在。藤川虎はまだ明確な勝ちパターン継投すら確立できずにいるのが現状だ。

 一方で村上、才木のダブルエースを筆頭にした虎先発陣は人材が大充実。ここまで3試合に登板し防御率0・38と圧倒的なパフォーマンスを披露している高橋や、直近3シーズンで合計32勝をマークしている大竹を抹消してもなお、余裕をもった形で先発ローテを形成できている。

 ファームで3勝0敗、防御率0・53の好成績をマークしている門別や、2勝1敗、防御率1・13の西勇ですら出番がなかなか回ってこないほど。救援陣強化のための配置転換などにチームが着手する可能性も高い。

 伝統的に優れた救援投手を何人も輩出してきた西の老舗球団。守護神・岩崎が何度も説いている通り「ブルペンで勝つ」野球は今も昔も虎の合言葉だ。