悪夢の展開にスタンドから大きなため息が響き渡った。西武が25日のオリックス戦(ベルーナ)に延長10回の末、2―6と逆転負けを喫して4連敗。借金3となり、単独最下位に転落した。

 先発マウンドに立った今井達也投手(26)は首位・オリックス打線を7回3安打無失点9奪三振とねじ伏せ、今季3勝目が目前だった。ところが信じがたい「ナイトメア」は現実に引き起こってしまった。

 2点リードの9回に守護神・平良海馬投手(25)が崩れた。連続二塁打を浴びた上に自身の暴投、さらに女房役・古賀の適時悪送球までもが重なって、まさかの2失点。延長10回には4番手・佐藤隼が9番・若月に勝ち越し弾を浴びるなど4点を失い、勝敗が〝反転〟した。

 西口文也監督(52)は「今日はもう絶対に今井に勝ちをつけないといけない試合。こういう形で勝ちもつけられなかったし、痛い負けになってしまった。本当に悔やまれる一戦です」と務めて冷静に試合を振り返った。

 それでも段々と言葉のトーンはヒートアップ。指揮官は「9回はね、(平良が)簡単に1点をあげてしまったというところ。2点目の取られ方もみんな慌てすぎて、キャッチャーもその後にカバーに行った内野手も…。練習と本番では違うので難しいところではありますけど。なんとか三塁で止めておかないと」と評し、同点とされた場面について厳しく言及した。

 これでサヨナラ負けを喫した23日のロッテ戦(ZOZO)に続く背信投球となった平良については、配置転換を否定した上で「先頭打者をしっかり打ち取っていければ、もっと楽に投球ができると思う。そこの先頭の入りじゃないですか」。防御率が3・24まで落ち込んだ守護神の課題を指摘した。

 昨年も4月29日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)で前守護神・アブレイユが柳田にサヨナラ3ランを被弾するなど、4月だけで2度の救援失敗があり、僅差の試合を拾えなかったところから借金は拡大の一途をたどった。

 今季、西口監督の肝煎りで新守護神への配置転換を受諾したはずの平良に一体、何が起きているのか。まずこの「懸案事項」が落ち着かないと、リスタートは望めないはずだ。今季のペナントレース自体も昨年と酷似していき、ついには再び奈落に陥ってしまいかねない。早くも西武がターニングポイントに立たされたと言えそうだ。