消えかけたかと思われていた“王者の儀式”が、土壇場でよみがえった。米紙「カリフォルニア・ポスト」は9日(日本時間同日)、2025年ワールドシリーズを制して2連覇を果たしたドジャースが23日(日本時間24日)、米ワシントンDCのホワイトハウスを訪問し、ドナルド・トランプ米大統領(80)と面会すると報じた。
ホワイトハウス関係者が同紙に明かしたもので、ドジャースは20~22日(同21~23日)のフィリーズ3連戦と、24~26日(同25~27日)のメッツ3連戦の間に設定された休養日を利用して首都へ向かう。テイラー・ロジャース報道官も「トランプ大統領は、ロサンゼルス・ドジャースがワールドシリーズ制覇を祝うため、ホワイトハウスへ戻ってくることを心待ちにしている」と声明を出した。
ワールドシリーズ王者が大統領の招待を受け、ホワイトハウスで祝福されるのは米スポーツ界の伝統行事だ。ドジャースは24年の世界一を受け、昨年4月7日(同8日)にも訪問。トランプ大統領は大谷翔平投手(32)と握手を交わし、「映画スターのようだ。彼には明るい未来がある」と持ち上げ、大きな話題を呼んだ。今回も実現することで、2年連続の“トランプ詣で”となる。20年の世界一を祝った21年の訪問も含めれば、6年間で3度目のホワイトハウス行きだ。
ただ、今年は最後まで実施が危ぶまれていた。開幕直後の4月3~5日(同4~6日)に組まれたナショナルズとの敵地3連戦に合わせる案が浮上したものの、試合日程との折り合いがつかず断念。今季はほかにワシントン遠征がなく、「このまま見送られるのでは」との観測が広がった。
加えて、トランプ政権によるイランへの軍事行動を巡る政治的分断や、民主党支持が根強いカリフォルニア州での反発も逆風となった。ロサンゼルスでは移民政策などを理由に訪問中止を求める声も上がり、球団が態度を曖昧にした時期もあったため、消滅説はくすぶり続けていた。
それでもロバーツ監督はオフに「伝統に従い続ける」と参加の意思を明言。球団側も遠征ルートを練り直し、フィラデルフィアからニューヨークへ移動する谷間の1日を使う“強行軍”で決着させた。9日に「1年前と同様、ドジャースのホワイトハウスと連邦議会議事堂への訪問は、他のワールドシリーズ優勝チームが行ってきた伝統に倣ったものです。2年連続優勝をたたえてくださるこれらのご厚意に感謝いたします」と声明を発表した。
政治的な火種を抱えながらも、球界最強軍団は2年連続で米国最高権力者と歴史的対面を果たすことになる。












