ドジャース専門メディア「ドジャース・ネーション(DN)」は16日(日本時間17日)に「大谷翔平がいなくても、ドジャースはワールドシリーズ優勝候補だっただろうか?」と衝撃的な見出しの記事を掲載した。

 これは米データサイト「ファングラフス」が読者からの質問コーナーでチームの主力選手の負傷と、その選手がシーズンを欠場した場合、ドジャースがどれほど弱体化するか考察した内容を紹介したものだ。

「大谷は間違いなくドジャースで最高の選手であり、投打両面の純粋な生産性だけではなく、走塁の速さや打者が抱く恐怖心など、打線全体にわたって非常に大きな価値を提供している」

 大谷が離脱した場合委、ドジャースが受けるダメージは計り知れない。通常、支柱となる選手が欠けると、チームの成績も下がるケースが大半だで、ワールドシリーズ(WS)制覇の確率は大きく下がるだろう。

 しかし「ファングラフス」のダン・シムボロスキー氏は「大谷を失っただけでは、たとえ彼がどれほど優れた選手でもドジャースを壊滅させるには十分ではない。なぜならドジャースは大谷がいなくても88勝から90勝できるチーム」と否定。地区優勝の最有力候補であり、ポストシーズンでシード権獲得の可能性の高い2チームのうちの一つと見ている。

 打線にタッカー、フリーマン、T・ヘルナンデス、絶好調のパヘス、復帰待ちのベッツなどスターぞろいだ。投手陣も山本由伸投手(27)、グラスノー、ロブレスキ、シーハン、5月に復帰予定のスネルなど先発陣は充実。守護神ディアスの獲得で救援陣の強化に成功しており、大谷が離脱してもそこまで大きな穴にならない。

 しかし、大谷と山本が離脱すると確率は大きく下がる。シムボロスキ氏は「ドジャースがWS優勝候補の座を失うに十分でそれは大きな損失だ」「地区優勝筆頭候補ではなくなり、シード権獲得の可能性も低くなり、WS優勝確率は(26・5パーセントから)10・1パーセントまで下がる」と指摘。DNは「WS出場権を争うには十分な実力はあるものの、大谷の打撃力を失うことで投手陣が万全の状態ではなくなり、非常に大きな痛手となる」と黄色信号が点滅するとした。

 最悪の場合に挙げたのは大谷、山本、ベッツ、タッカーを失う場合だ。DNは「ナ・リーグ西地区優勝の最有力候補ではなくなり、WS優勝の可能性も大幅に低下する」と指摘。投打の主力4人が抜けたらどんなチームでもポストシーズン進出に大苦戦必至だ。

 しかし、DNは「大谷が今季絶望となったとしても、ドジャースはすぐに不利な立場になるわけではない」と強調した。ドジャースはこれまで多額の資金を投じて厚くした選手層で押し切るということだ。それしても万が一、大谷が離脱しても優位性が揺るがないとすれば、〝悪の帝国〟批判は止まらなくなりそうだ。