追いかける側が、いよいよ本気で首位を射程に捉えてきた。パドレスが16日(日本時間17日)に本拠地ペトコ・パークでマリナーズを5―2で下し、2023年以来の8連勝。試合のなかったドジャースとのゲーム差を1・5に縮め、ナ・リーグ西地区の主導権争いを一気に熱くしている。
米有力紙「ニューヨーク・タイムズ」傘下のスポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は、この急浮上を単なる連勝の勢いではなく、クラブハウスの空気まで含めたチーム力の表れとして伝えた。象徴として取り上げられたのが、ジャクソン・メリル外野手(22)だ。昨秋、クラブハウスでチームメート同士が親睦を深めるため高級卓球台を贈った若き中堅手は、今や打線の中心だけでなく空気を動かす存在にもなっているという。
16日のマリナーズ戦でも、その厚みは随所ににじんだ。フェルナンド・タティス外野手(27)が2点適時打を放つなど2回に一挙4得点を奪い、ウォーカー・ビューラー投手(31)が5回2失点、7奪三振で試合をつくった。6回一死満塁のピンチではエイドリアン・モレホン投手(27)が火消しに成功し、最後は守護神メイソン・ミラー投手(27)が3者連続三振。30回2/3連続無失点という圧巻の数字も、今のパドレスの地力を物語る。
しかも同サイトは、開幕2勝5敗スタートからの反転劇を支えているのはメリルだけではないと強調する。マニー・マチャド内野手(33)が「自分以外はみんな貢献している」と語ったように、ラモン・ラウレアーノ外野手(31)、ルイス・キャンパサーノ捕手(27)ら脇役の上積みが効いている。先発のニック・ピベッタ投手(33)が右ヒジの故障で離脱しても失速しないのは、チーム全体で勝ち筋を共有しているからだ。
18日(同19日)からは、ペトコ・パークでドジャースとの今季初3連戦が待つ。大谷翔平投手(31)ら首位軍団にとっても、もはやパドレスは「好調な追撃者」では済まない。ナ・リーグ西地区の本命に、最も生々しい圧力をかける存在へ変わりつつある。












