WWEプロレス「レッスルマニア41」2日目(20日=日本時間21日、米ネバダ州ラスベガス・アレジアントスタジアム)で、2025年限りで引退するジョン・シナ(47)が、〝アメリカン・ナイトメア〟コーディ・ローデス(39)を破り、統一WWE王座を奪取。史上最多となる17度目の最高峰王座獲得を達成した。

 3月のエリミネーションチェンバー戦を制し挑戦権を得たが、ザ・ロック(ドウェイン・ジョンソン)、米超人気ラッパーのトラヴィス・スコットと共闘して衝撃の闇落ち。悪党となった〝賛否両論の男〟はコーディばかりかWWEユニバース(ファン)も罵倒して、ヒートを買ってきた。

 祭典の大舞台で試合前のコールを受けても、手を上げることはなく観衆へ背を向ける。ゴングが鳴ると、パンチやケンカキック、ロープ攻撃などラフ殺法で激しく攻め込む。目潰しをくらわせ、ダーティーファイトで王者を削っていった。コーディのバイオニックエルボーをかわし、アティテュードアジャストメント(AA)。さらに雪崩式AAまでさく裂させて、王者を追い込んだ。

コーディ・ローデス(右)にベルト攻撃を狙うジョン・シナ(©AbemaTV, Inc.)
コーディ・ローデス(右)にベルト攻撃を狙うジョン・シナ(©AbemaTV, Inc.)

 王者はコーナーからのレッグドロップをパワーボムで切り返して逆襲。トップロープからのコーディカッターも放ったが、シナはAAからSTF―Uで捕獲。ロープに逃げるコーディを引きずり戻して、再び決めてみせた。コーディが何とか逃れようとしたところで、蹴り足がレフェリーを誤爆。レフェリーが倒れた隙に、シナはコーナーの金具をむき出しにしてコーディを叩きつけてからまたもAAを放つが、これも決まらない。
 
 ここで、今年の祭典テーマでヒット曲「Fe!n」が流れ、ラッパーのトラヴィスが登場。シナと握手をかわしてセコンドに就いた。3月のPPV大会にも介入。コーディに平手打ちして負傷させ、物議を醸したいわくつきの人気者だ。6万3226人の大観衆が騒然となる中で、王者は構わずシナをクロスローズで打ちつけた。完璧に決まり3カウント確実だったが、場外からトラヴィスがレフェリーの足を引っ張りカウントを妨害してしまう。

 怒りのコーディはトラヴィスをリングに上げ、何とクロスローズ葬。この混乱に乗じて、シナはベルトを持ち出してきた。コーディが取り上げたが、シナは攻撃をやめるように懇願。王者が非情になれず攻撃をやめると、シナは不意を突いての急所打ちだ。続けてベルトをコーディの顔面に叩きつけてKO。場外で倒れていたレフェリーを呼び込み、まさかの3カウントを奪った。

 卑劣な攻撃の連続で、統一WWE王座奪取に成功。予告通り引退ロードで、リック・フレアーと並んでいた最高峰王座の戴冠記録を最多の「17」に更新した。試合後はトラヴィスに祝福され、ふてぶてしい表情でベルトをアピールした。

 一方、シナを悪の道に走らせたロック様は、姿を見せなかった。祭典前にはインスタグラムに、新日本プロレスのTシャツを着てルービックキューブを見つめる動画を投稿して注目されたが、謎は残ったまま。悪の王者となったシナは、残り8か月の引退ロードをどう走り抜けるのか。

 この日の「レッスルマニア41」は「ABEMAプレミアム」にて生中継された。