阪神・才木浩人投手(26)が15日のヤクルト戦(松山)に先発し7回を2安打1四球無失点。開幕から勝ち星に恵まれずにいた虎のエースが、文句なしの快投で今季1勝目を手にした。

 文豪・夏目漱石の不朽の名作にちなんで名付けられた「坊ちゃんスタジアム」のマウンドに背番号35が仁王立ちした。〝曲がったことが大嫌い〟の一節で知られる同作にちなんでか、この日は直球主体の配球で6回一死まで1本の安打も許さない圧倒的な投球内容。大量5点の援護を背にした快投劇を「いつもこれくらい点が入ってくれたらいいなと思いました(笑い)」とお立ち台で白い歯を見せた。

 初勝利そのものよりも「無失点で抑えることができて良かった。強いて言うなら8回くらいまで投げたかったですけどね」と登板後の記者囲みでは安堵の表情。ノーヒットノーランは「そんな意識してなかった」とのことで「援護点が入るとやっぱり投げやすいですね(笑い)。これからも点を取ってもらえるように打者の方には僕からもお願いしていきます」と才木らしくサバサバと振り返った。

 チームは5―1で快勝し貯金1。藤川監督も「才木には、自分らしいピッチングを続けてくれれば十分と伝えていた。きょうも変わらず自分のペースで投げることができていましたね。初白星については? それは本人に聞いてください。そういうレベルの選手ではないと思う」と右腕への全幅の信頼を示した。