ようやく1勝目をマークした。西武は4日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)で6―0と完勝。開幕から続いていた連敗を「4」で止め、就任1年目の西口文也監督(52)にうれしい初勝利が舞い込んだ。
0―0の4回、これまで苦しんでいた打線がつながった。相手先発・有原から2四死球、1安打で無死満塁の好機を作ると、この日「6番・二塁」でスタメンに初起用された野村大樹内野手(24)が右線に2点適時二塁打。一挙6得点となるビッグイニングの口火を切った。
首脳陣の期待に応えた野村は「打ったのはカットボール。みんながつないでくれたチャンスの場面、絶対に打つ気持ちで打席に入りました」と古巣へ見舞った〝恩返し〟の決勝打に声を弾ませた。
ホークスから移籍2年目の野村は開幕前「これでダメだったらというくらい、ほぼオフもないくらい(練習を)してきた」と口にし〝レギュラー白紙〟のライオンズ野手陣の中で誰よりもギラついていた。
そして、こうも言い放っていた。
「去年、スタメンで出る機会が多く打席を多くもらった。ここがダメだった、あそこが通用したということを一から整理した」という野村は昨年7月以降の3か月間を振り返り「ライオンズに来て序盤は『ここでダメだったらどうしよう』とか『ここでアノ球が来たらマズイ』ということばかりにとらわれていた。打席を重ねるにつれて『この球は悩んでも打てない』という割り切りができるようになった。諦めというか、いい割り切りができるようになった」。
オープン戦5試合は全て途中出場で6打数4安打(打率6割6分7厘)、3打点。気を吐くと「右の代打」として開幕一軍に滑り込んだ。
ひと振りに懸けるその思いを野村は「今は1打席、2打席の勝負でやっている。その辺は割り切らないと全部は打てない」と力説。スタメンであればできる「4打席トータルでの相手バッテリーとの駆け引き」に関しても、もどかしい代打稼業の心得を吐露しながら次のように述べていた。
「1打席しかないので、今はそれができない。4打席あればできる。絶対的に長打は増えると思うし、バットが振れると思う。今はいい形でヒットだったり、出塁だったり何とかして最低限ランナーを進める。最悪なことをしないようにする」
この日は、巡ってきた初スタメンで結果を出した。試合終盤では二塁から三塁へポジションチェンジ。守備位置について野村は「元々本職がサードなんですけど、使ってもらえるならどこでも。器用貧乏は嫌なので、普通にレギュラーを取れれば守備はどこでもいい。守備が売りの選手が多いのでバッティングで圧倒的な差をつけるしかない」と迷いはない。
セルフプロデュースしてきたレギュラー奪取の青写真を「形」にしたいところだ。












