残る悩みはあの男の状態か…。日本ハムは2日のソフトバンク戦(エスコン)に3―1で競り勝ち、本拠地で今季初勝利を挙げた。

 開幕から5試合を終えて4勝1敗で4番に座る野村がこの日も2安打を放ち、打率3割6分8厘(19打数7安打)、3本塁打、7打点と大当たり。新庄剛志監督(53)の心中もさぞ穏やかと思いきや、実はそうでもない。「新庄チルドレン」の申し子・水野達稀内野手(24)の打撃が芳しくないからだ。

 今季4年目の正遊撃手は西武との開幕シリーズで2試合に先発出場して7打数無安打。今カードも快音がなく、12打数ノーヒットとなっている。他の選手たちが状態を上げていく中、なかなか1本が出ない苦悩の日々が続いている。

 そんな水野に指揮官が気をもむ背景には、昨季の苦い経験も見え隠れする。水野の存在がチームの浮沈と直結する傾向にあるからだ。

 水野は昨季も開幕からレギュラー遊撃手として活躍。鉄壁の守備と勝負強い打撃で序盤戦の快進撃を支えた。ところが、6月中旬に試合中の走塁で右足首を負傷して戦線離脱すると、チームは急降下。6月上旬に「9」あった貯金が、7月上旬にはまさかの借金生活を強いられた。その後、8月上旬に水野が戦列復帰すると再びチームは急浮上。最終的にリーグ2位という好成績を残した。そうした経緯もあるため、新庄監督も早期復調を期待しているのだろう。

 この日の試合後、開幕からいまだ無安打が続く水野について聞くと、新庄監督は「こういう時もありますよ」とポツリ…。その上で「1本出たらまたポンポンと出てくると思うので。早く1本打たせたいですね」と期待した。

 春季キャンプでは水野の打撃に「(シーズンを通して)打率2割8分ぐらい打ってくれたら言うことないんだけど」と語っていた指揮官。チームも主軸も絶好調なだけに、あとはまな弟子の大爆発を待つだけだが果たして――。