第97回選抜高校野球大会の決勝は30日、甲子園球場で、昨秋の明治神宮大会を制した横浜(神奈川)が19年ぶり4度目、智弁和歌山は31年ぶり2度目の優勝を目指して対戦する。

 休養日となった29日、横浜ナインは兵庫・西宮市の津門中央公園野球場で、打撃練習やノックなどで最終調整。その練習中に元監督で甲子園春夏通算5度の優勝に導いた渡辺元智氏が激励に訪れ、ベンチ入りメンバーとグータッチを交わして気合を注入した。

 渡辺元監督は「村田(監督)がよくやってくれているから、選手にひと声ね。ゲンをかついで。俺の名前はゲンだから。気合だけは、気迫だけは相手に負けるなと。安心してやんなさいと。そして仲間がいる。周りと連携していけばね」とエールを送った。

 決戦前日の練習グラウンドにわざわざ足を運んでくれた恩師に対し、村田監督は「『もう楽しんでやれ。甲子園で苦しんでもしょうがない』と。全国制覇5度もされた監督さんに来ていただければ、僕たちも安心。緊張感も和らぐ。卒業してまでも見てもらえるのは幸せ者だなと思う」と感謝。恩師が松坂大輔を擁して達成した1998年以来の「秋春連覇」は目の前だ。