第97回選抜高校野球大会第9日(26日)第3試合が甲子園で行われ、智弁和歌山が広島商に7―0で完勝。2018年以来、7年ぶりとなるベスト4進出を決めた。

 序盤から相手エース・大宗(3年)を攻略した。初回一死三塁から山下(2年)、福元(3年)の連続適時打で2点を先制し、2回にも奥(3年)の2点適時打などで得点を重ねた。先発・渡辺(3年)は8回無失点の好投で投打がかみ合い、中谷仁監督(45)も「試合の入りの集中力がいい形だった。準決勝に向けて気合と根性でしっかり準備してやっていきたい」と笑顔で話した。

 昨秋の神宮大会準優勝校をなぎ倒し、4強に進出した団結力の秘密は〝懐メロ〟にあるかもしれない。寮の大浴場や室内練習場ではサザンオールスターズをはじめ桑田佳祐の「祭りのあと」、エレファントカシマシの「今宵の月のように」、尾崎豊の「I LOVE YOU」など令和の時代からすれば懐かしい楽曲をスピーカーで流し、時には熱唱しているという。

 ナインたちは「今どきの曲よりもチル(※まったりの意)な感じがしますし、リラックスできます」「寮の誕生日会で歌ったりすることもあるので、監督も知ってる古い曲を知っておいた方がいいなと。距離も縮まりやすいですし、盛り上がります」と力説する。

 また、中谷監督はサザンオールスターズの大ファンで、練習にも取り入れられているそうだ。クイズに正解すると練習を終了できる「タイムレース」では「サザンオールスターズのデビュー曲は?」という問題が出されたこともあったらしい。クイズに正解した選手の一人は「キツい練習なんで、(正解して)あがっていいってなって。最高でした」と笑顔だった。

 難敵を破り、勢いに乗る〝懐メロ軍団〟。21年ぶりのセンバツ優勝まであと2勝だ。