広島は23日までのオープン戦を6勝10敗2分けの10位タイで終えた。新井貴浩監督(48)はキャンプから一貫して若手野手の育成に力を入れ「シーズンに入っても競争は続く。遮二無二アピールしてもらいたい」と開幕後もあの手この手で若鯉を鍛え抜くつもりでいる。
オープン戦は12球団最低の34得点。指揮官は「昨年よりはいい形で入っていけそうだなというイメージがある。オープン戦とシーズンは別物」と努めて前向きに話したが、昨季からの課題である得点力不足が解消されたかには疑問が残る。それだけにシーズン中も若手野手の強化が継続されるのは当然の流れだろう。
一方で今後の実戦機会が公式戦に変わることで、その方針にもやや変化が出てきそうだ。オープン戦では過程や内容も重視されたが、レギュラーシーズンでは結果がすべて。若手のモチベーションを保つ必要もあり、首脳陣の間では〝アメとムチ〟の導入も検討されているようだ。
朝山打撃コーチは「そういう〝押し引き〟も必要。毎回同じことやっていると、選手もダレてくる。公式戦になれば一軍は『結果』ですから。試合で打ち、いい結果を出せたら『明日の早出や強化練習はなし』とか、うまいことを考えながら試合に出る選手を刺激して。シーズンでも練習量を極力落とさないという取り組みを継続させるには、やっぱり飽きさせない工夫も大事と思ってます」と説明する。
そんな「うれしい号令」がかけられるには、チームの勝敗を左右するような大事な局面で結果を残すことだろう。貧打解消とナインのさらなる奮起を求め、公式戦は〝信賞必罰〟の要素も取り入れて鍛え抜く――。若鯉たちにとってシーズン中の打席はさらに熱が入ることになりそうだ。












