女子プロレス「スターダム」の春の祭典「シンデレラ・トーナメント」は15日の大田区総合体育館大会で優勝決定戦が行われ、玖麗さやか(24)が初優勝を果たした。

 紫色のドレスを身にまといトロフィーを手にした玖麗は「私がスターダムの未来をつくっていきます」と目に涙を浮かべながら誓った。

 同日の準決勝で、まずは極悪軍団「H.A.T.E.(ヘイト)」の稲葉あずさを破り、優勝決定戦に進出。その相手は昨年度覇者・羽南との姉妹対決を制した吏南だ。

 試合では吏南の極悪殺法に苦戦を強いられた玖麗だったが、10分過ぎ胴締めスリーパーで絞め上げ一矢を報いた。その後は何度も吏南のペースに飲み込まれ、ダイビングダブルニーをくらうと大ピンチに陥る。

吏南(左)にミサイルキックを放つ玖麗さやか
吏南(左)にミサイルキックを放つ玖麗さやか

 それでも決死の思いで肩を上げ、必殺のときめきスピアーを発射して場内を沸かせる。最後はカウンターのときめきスピアーで3カウントを奪った。

 2023年12月25日の若手主体興行「NEW BLOOD」品川大会で上谷沙弥を相手にデビュー。中野たむ率いる「コズミック・エンジェルズ」の一員として活躍し、先輩にも臆することなく立ち向かう姿でファンを魅了してきた。

 玖麗はドレス姿でバックステージに登場すると「正直私は期待されてなかったと思います…って前までの私なら言っていたかもしれません。でも、このシンデレラ・トーナメント通して、私は芯を強く持っている人間なんだなっていうことに気が付きました」。
 
 さらに「どんな未来が待っていても、みんなの見たことのない景色が見られるように、私がどんどん走って高く飛んで進んでいくので、これからもずっと私のことを見ていてください」とファンに呼びかけた。

フィナーレでポーズを決める玖麗さやか
フィナーレでポーズを決める玖麗さやか

 そこに現れたワールド王者の上谷沙弥から「ドレス姿がよくお似合いで。でも、お前は灰かぶって泥すすって雑巾がけしてるような召使いの姿の方がお似合いなんじゃないの?」と吐き捨てられ「夢を見ていられるのは今のうちだけ。来週、沖縄で悪夢を見せてやるから、お楽しみに」と20日、22日に行われる沖縄コンベンションセンター大会での一騎打ちを勝手に決められた。

 上谷の言葉に玖麗は「なんでいつも私にばっかり絡んでくるのか、わからないんですけど…私は何があっても絶対に負けないし、くじけない。そういうシンデレラです」と言い切った。

 新たに誕生したシンデレラが一気に階段を駆け上がる。