ソフトバンクの3年目右腕・大津亮介投手(26)が生き残りをかけて〝一発逆転〟を狙っている。

 開幕ローテーションはすでに有原やモイネロら4人が確定し、残り2枠を争っている状態。キャンプ中は思うように状態が上がらず、実戦では打ち込まれる場面も目立った。倉野投手コーチからは「現状維持のままなら厳しいと言わざるを得ない」という言葉も飛んだ。

 だが、代表経験が状況を一変させるかもしれない。チームを一時離れた大津は侍ジャパンの一員としてオランダとの強化試合(京セラ)に臨んだ。2番手で登板した6日の試合では、最速151㌔の直球に持ち味である多彩な変化球を駆使して2イニングをパーフェクト投球。再びチームに戻った大津は「やっと吹っ切れた感じはある」とすがすがしい表情だった。

 というのも、2日間の短期間とはいえ〝球種改良〟のヒントを得たからだ。まずはカーブ。先発とは異なり、短いイニングで腕を振ったことで球がより抜ける感覚をつかんだという。バッテリーを組んだ巨人・岸田からも「もっと使ったほうがいい」と進言され、本人も「シーズン中も使っていきたい」と手応えを口にした。

 そしてもう1つはスライダー。手本とする同学年の西武・今井から侍でも話を聞き「軌道とか回転は分かったので参考にして(自分の)オリジナルにできたら」と前のめりだ。10日の練習でも新たなイメージで曲がり球を投じ、投球後は「スライダーどうだった?」と捕手に軌道を確認した。

 先発転向した昨季は19試合に先発して7勝を挙げるなど飛躍への足掛かりは作った。今季はやや出遅れたが、立ち止まるわけにはいかない。

 次回登板は12日の巨人とのオープン戦(みずほペイペイ)。倉野コーチには「開幕ローテ入りという意味ではすごく重要な試合になる」と内容と結果を求められた。ローテ入り、そして一気にブレークしたいところだ。