その「滞在時間」に球団オーナーとしての熱気が垣間見えた。ソフトバンクの孫正義オーナー(67)が6日、都内にあるソフトバンクグループ本社で行われた激励会で小久保監督や選手たちに熱いメッセージを送った。
壇上に立つと「去年は素晴らしいシーズン、優勝はやはり気持ちいいですね」と、あらためて4年ぶりのリーグ制覇をたたえた。だが、その一方で「日本一になれなかった。そこはちょっと悔しさが残ってますね。今年はこの胸のつかえをスカッと晴らしていただきたい」と補足することも忘れなかった。あと一歩のところで手が届かなかった頂点への思いも口にし、無念さを晴らしてほしいと訴えた。
あいさつを終えると、そのまま足早に会場を後にした。滞在時間はわずか5分間。その後、どうしても外せない関係者との会食が入っていたという。世界の要人たちを相手に激務をこなす中で分刻みの多忙なスケジュールの合間を縫い、たとえわずか「300秒」になろうともホークスの面々と直接対面すべく駆けつけた。その姿勢にはオーナーとしての「気概」も強く感じられ、首脳陣、選手ら会場内の誰もが背筋を伸ばした。
もちろん、指揮官もその一人だ。小久保監督は「『リーダーは熱気がないと下に伝わらない』を体現されているのを目の当たりにする機会。僕もチームのリーダーとして非常に身が引き締まる思い」と語った。
今季の目標は言うまでもなくリーグ連覇、そして日本一奪回。指揮官は「つっかえが残ったままのオフシーズン。日本シリーズに負けた後、かけられた言葉が9対1の割合で『残念でした』と。最後勝たないとこうなるなと痛感した」と悔しさをにじませた。
春季キャンプではサイン会などで鷹党と連日にわたって交流した。昨年はファンから主に「優勝お願いします」と声をかけられることが多かったが、年が明けてから「今年こそ日本一」というような〝ゲキ〟を飛ばされるケースが増えてきているという。指揮官は「悔しさを今年にぶつけたい」と闘志を燃やす。
孫オーナー、そして鷹党からの言葉はとてつもなく重い。「胸のつかえ」を払しょくするためにも今季は日本一の頂点を目指し、リベンジを成し遂げる。












