ソフトバンクは9日のロッテとのオープン戦(ZOZOマリン)に5―5で引き分けた。小久保裕紀監督(53)は本塁打を含む2安打、2打点と左翼のレギュラー取りをアピールした正木智也外野手(25)に期待をかけた。
「7番・左翼」で先発出場した正木は、第1打席で内角低めの直球を捉えて左翼席上段へソロ本塁打を放つと、4打席目は追い込まれながらも直球を逆方向に運んで同点適時打とした。前日8日の一発から2戦連続アーチ。ただ、この日の試合後に小久保監督が言及したのは第4打席の適時打だった。
「本塁打はもちろんだけど、その後の追い込まれてからの逆方向への軽打(がよかった)。年間を通してレギュラーでやっていくにはそういう打撃も必要」と称賛した。
本塁打だけに終わらず、濃い内容を残した一打に賛辞を送った背景には世代交代への〝本気度〟がにじみ出た。球団は絶対的な主力である柳田と近藤の守備位置をコンバート。その上で柳田の主戦場をDHにすることを基本方針とした。左翼のポジションは次世代の主力を育てるための「競争枠」として設定され、若鷹に「柳田をDHに追いやる活躍」を求めている状況だ。
その候補には笹川や柳町、そして正木らの名前が挙がる。だからこそ一発を放った後も結果と内容を残した正木のプレーは、指揮官にとってもうれしいものだったに違いない。
もっとも、正木は競争の真っただ中にいる。「ライバルは多い。本当に負けないように」と浮かれることなく足元を見つめた。小久保監督の期待に応え、開幕スタメン、そしてレギュラー奪取なるか。












