ソフトバンクのリバン・モイネロ投手(29)が圧巻の投球を披露した。5日にみずほペイペイドームで行われたライブBP(実戦形式の打撃練習)に登板。打者14人を相手に63球を投げ、最速150キロ、9奪三振、安打性2本という内容だった。

 昨季は規定投球回をクリアしたパ・リーグの投手で唯一の防御率1点台をマークして、タイトルを獲得。先発転向2年目となる今季、さらなる飛躍を予感させている。目的意識を持ったオフのトレーニングの成果は、ひと回り大きくなった肉体からも垣間見られた。「体重にそれほど変化はないけど、筋肉量は増えた」。全体的に増した体の厚みは一目瞭然で、特にでん部の盛り上がりが目を引く。「(キューバでは)坂道ダッシュをたくさんやってきた。ジムでは肩回りと背中のトレーニングを(重点的に)やってきた」。テーマに掲げていたのは出力アップで大きな〝エンジン〟を搭載して戻ってきた。

 この日「一番は真っすぐが良かった」と振り返ったモイネロ。150キロを計測した直球には「3月上旬を考えたら、すごく良い状態」ととりわけ満足そうだった。昨秋のキューバ帰国前にはこう語っていた。「中継ぎ時代はMAXが158㌔で常時それくらいのボールを投げていたけど、先発に転向した今年(2024年)はだいたい150キロ台前半だった。来年は150キロ台中盤から後半の真っすぐを取り戻したいと思っているんだ」

 先発1年目の昨季は年間を通して「省エネスタイル」を貫いた。シーズン最高球速は154キロで、奪三振率は8・56。救援時代は通算「12・65」という驚異的な数字を誇っただけに、速い直球が戻れば「モイネロの攻撃」と称された無双投球が先発でも常時見られることになりそうだ。

 進化を止めないモイネロ。キューバの怪物左腕は、今年も衝撃のパフォーマンスを連発しそうだ。