第97回選抜高校野球大会(18日開幕=甲子園)の組み合わせ抽選会が、7日午前9時から大阪市内で行われる。好投手がズラリと並ぶ中、明治神宮大会を制した横浜(神奈川)、春連覇を目指す健大高崎(群馬)、近畿大会Vの東洋大姫路(兵庫)の〝3強〟がリードし、山梨学院や青森山田も虎視眈々と上位をうかがう。紫紺の優勝旗を手にするのはどこか、優勝の行方を占った。

 3強の中でも本命視されるのは昨秋の神宮大会を制し、新チームから無傷の公式戦15連勝中の横浜だ。左腕・奥村頼人(3年)は9試合で防御率0・26、150キロ右腕の織田翔希(2年)も11試合で防御率0・65と抜群の安定感を誇り〝無双の継投〟が確立されている。打線も出塁率の高い阿部葉太(3年)、為永皓(3年)の1、2番コンビを中心にどこからでも攻撃の起点を作る。「横浜一強」を合言葉に19年ぶりの春制覇に狙いを定める。

 対抗はプロ注目の158キロ右腕・石垣元気(3年)を擁する健大高崎。冬場にフィジカルを強化し、3度目となる聖地でド迫力の剛球を披露する。昨春のV左腕・佐藤龍月(3年)がケガでマウンドを離れているが、2番手の下重賢慎(3年)も急成長を遂げ〝2本柱〟が完成。打線も4割打者がズラリと並び、低反発バットを感じさせない破壊力で関東大会決勝で敗れた横浜に聖地でリベンジしたい。

 西のV候補の東洋大姫路(兵庫)も2校にヒケを取らない。エース阪下漣(3年)は147キロの直球と2種類のスライダー、チェンジアップ、カットボールなど多彩な球種を操り、左腕の末永晄大(3年)も変化球を駆使する技巧派。打線は渡辺拓雲(3年)、渡辺裕太(2年)らの長距離砲が並び、機動力も兼ね備えている。35年間、履正社(大阪)を率いた名将・岡田龍生監督の〝初陣〟采配も注目だ。

 3強を追うのは関東勢では山梨学院だ。エース右腕・菰田陽生(2年)は194センチの長身から146キロの速球を投げ下ろし、打撃にも定評のある〝二刀流〟。全国屈指の守備力を誇り、2年前の春王者の意地を見せたい。東北勢なら3季連続出場で昨夏4強の青森山田も初Vをうかがう。一発のある佐藤洸史郎(3年)、佐藤隆樹(3年)を中心に打線に切れ目がなく、投手力も乕谷(とらたに)朔ノ助(3年)、菊池統磨(3年)、下山大昂(3年)と豊富。聖地経験者5人が残るのも強みだ。

 他にも堅実な守備と小技を駆使した機動力野球で神宮大会準Vまで駆け上がった広島商、公式戦チーム打率3割6分1厘の強打と俊足選手をそろえる聖光学院(福島)、近畿大会で大阪桐蔭を沈め、夏春連続出場の滋賀学園も上位進出が十分ある実力校だ。