予想外の流れになりそうな気配だ。オリックス・山岡泰輔投手(29)に端を発したプロ球界の〝オンラインカジノ問題〟でNPBは7球団の14人から過去に利用したとする自主申告があったと公表し、引き続き名乗り出ることを求めている。
名前の公表や処分は各球団に委ねられ、現状で実名が出ているのは山岡だけ。世間的には「正直者がバカを見ている」と不公平感が指摘されているが、オリックス球団内は意外にも不満に思う声は少ないという。
一体どういうことなのか。関係者の1人は「『山岡だけかわいそう』という同情の声が多く、すぐに認めて社会的な制裁も受けた。ある意味、これから出る人よりも『得』だったんじゃないか。ウチが最初に処分したことで他(球団)のプレッシャーがかかっていると思う」と〝損して得取れ〟になると見ている。
NPBの依頼を受けてオリックスはすぐに事情聴取し、山岡も事実を認めて反省している。活動自粛の処分が下され、キャンプ地の宮崎を離れて帰阪し、大阪府警にも相談した。同時に球団は他の全選手、関係者にも聴取して〝潔白〟も確認するなど迅速に対応した。
山岡だけが泥をかぶっているように見えるが、そうとばかりも実は言い切れない。少なくとも〝後発〟の14人のイメージは山岡よりも相当に悪く「後で名前が出たらもっと悪くなる。球団が言わなくても、週刊誌でいつ名前が出るか分からない。当該選手、球団は相当あせってるんじゃないですか。処分だってウチが先にやったので、ヨソもやらないといけなくなってくるはず」(別の関係者)との見方も出ている。
オンラインカジノに手を出した責任はあるとはいえ「初動の差」で印象は大きく変わる。ダンマリを決め込み、うやむやにしようとしても「このまま隠し通せるのか」「いつか明らかにされてしまうのではないか」などという恐怖心と向き合い続けていかなければならなくなる。一方、正直に実名告白した山岡とオリックスにとっては、案外〝追い風〟となるかもしれない。











