複数の吉本芸人のオンラインカジノ騒動を受けて吉本興業は27日、公式サイトで謝罪し、今後の対応を発表した。

 昨年もコンプライアンス研修で吉本芸人たちを指導したというが、芸人たちの臨む姿勢はさまざまで、どこまで効果があったのか。

 吉本は声明でオンラインカジノ騒動について謝罪し、「オンラインカジノの違法性につきましては、昨年も研修等を通じて、複数回にわたり、全ての所属タレントに啓蒙しておりました」と釈明した。ただ、結果的に「このような事態を招いたことを踏まえ、現在、弊社ガバナンス委員会を中心として、外部有識者や関係機関にも相談しながら、再発防止や各種問題の解消に向けた様々な方策を検討しております」と改善するとした。

 一連の騒動で吉本芸人の実名が報じられた一人、「令和ロマン」高比良くるま(30)は過去にオンラインカジノで賭博したことを認めて陳謝。19日、X(旧ツイッター)で活動自粛を発表した。ある吉本芸人の話。

「コンプラ研修はこれまで朝などに劇場などで行われてきました。十数ページの冊子が配布され、講師役の警察OBらの指導を聞く形式。ただ、ちゃんと聞く芸人もいれば、ボーッとして話は右から左だったり居眠りしたりする芸人もいたのが実情です。コンプラ研修の内容がどこまで落とし込まれているのか疑問の声が上がっていました」

 コンプラ研修の会場は吉本芸人が普段、お笑いの公演でステージに立つヨシモト∞ホール(東京・渋谷区)やルミネtheよしもと(同・新宿)といった劇場など。時間帯の一つが朝に設定されたのは、公演時間に重ならないようにするためだとされる。

 ただ、売れっ子の芸人はひと握りで、それ以外の芸人たちは深夜にアルバイトなどをしている。翌朝にコンプラ研修があれば強烈な睡魔に襲われることも。バイトをキャンセルしてコンプラ研修を優先すれば収入は当然、減る。吉本は近年、コンプライアンスを非常に重視してこれに取り組んでいるが、約6000人とされる吉本芸人がコンプラ研修を受ける際のモチベーションはそれぞれだ。

 吉本がこの日の声明で「再発防止や各種問題の解消に向けた様々な方策を検討しております」と表明した通り、コンプラ研修のあり方も改めると思われる。