女子プロレス「スターダム」のワンダー王座を保持する〝欲深き白虎〟ことスターライト・キッドが、元盟友・極悪軍団「H.A.T.E.(ヘイト)」の吏南(18)を退け、初防衛に成功した。

 昨年末の両国大会で同王座を手にしたキッドは、24日の栃木・ライトキューブ宇都宮大会で地元凱旋となる吏南を迎え撃った。かつて吏南とは大江戸隊でタッグを組み、共に若手を盛り上げてきた盟友だ。

 真っ白のコスチュームに白いバラを2本持ったキッドは、不敵な笑みを浮かべ入場。だが、序盤で鞭攻撃をくらうと、吏南のペースに引き込まれ、鉄柱につかまっていた右手をパイプ椅子で殴られ、悶絶した。

 吏南のラフファイトに怒り心頭のキッドは、リングに戻ると反撃を開始。だが、旋回式フロッグスプラッシュを剣山で返され、ダイビングダブルニードロップを2連発をくらい、動けなくなってしまった。さらに15分過ぎにはハイドレンジアで絞り上げられ、リバースゴリースペシャルボムで脳天をマットに痛打してしまう。

 ギリギリまで追いつめられた王者だが、吏南が繰り出した故・木村花さんの得意技タイガーリリー(ミサイルキックからのパッケージドライバー)を何とかこらえると、ドライバードラゴンスクリューを発射。これで流れをつかんだ王者はタイガードライバーを決め、最後は黒虎脚殺(変型ストレッチマフラーホールド)で締め上げ、ギブアップを奪った。

試合後、吏南(左)に白いバラを渡そうとする王者S・キッド
試合後、吏南(左)に白いバラを渡そうとする王者S・キッド

 初挑戦で同王座を奪い取ろうとしてきた吏南の野望を打ち砕いたキッドは「吏南、私が9年間かけて取ったこのベルトの重み、厳しさ伝わった? 出し切っても勝てないって悔しいだろ! 私はそれを何度も経験してきた。それでも折れずにやってきたから今の強さがあるんだよ」と語りかけ「でも、今日戦って、吏南は必ずここまで上ってこれると確信したよ。初防衛戦の相手になってくれてありがとう」と白いバラを1本差し出した。だが、吏南が受け取るわけもなく払いのけられてしまった。

 さらにバックステージでもサプライズが待っていた。ワンダーのベルトを腰に巻いて初防衛の余韻に浸っているキッドの元に、スプレー缶を持ったヘイトの小波が登場。これまで黒スプレー攻撃であらゆる選手の顔面を黒く染めてきた小波を警戒したが、よく見ると手に持っていたのは、アイシングスプレーだった。小波から「今日お前、腕痛そうだったから心配してきてやっただけ。まあチャンピオン防衛おめでとう。スターライト・キッドもそろそろジ・エンドかな…」と意味深に予告された。

 その場を立ち去った小波に困惑した表情を浮かべたキッドは「ちょっと待って! どういうこと? 次は私にかまってほしいってことですか?」と動揺。だが、新しい獲物の出現に不敵な笑みを浮かべ「まあいいよ。私はお前に一つ恨みがある。今日はなんだったのかわからないけど、その意図を確かめるためにもカード組んでくださいよ」と対戦を要求した。

 白虎の防衛ロードから目が離せない。