22日、広島は韓国・起亜と練習試合を行い、初の開幕先発ローテ入りを目指す23年のドラフト1位右腕・常広羽也斗投手(23)が先発、3回51球、4安打1失点でまとめた。次回はオープン戦でさらに長いイニングを投げ、首脳陣にアピールを続けていくことになりそうだ。

 この日は「立ち上がり」と「イニングの先頭打者」をテーマに登板。初回、2回といずれも先頭打者を直球でフライアウトでしとめ、投球プランの一部分は確実にクリアした。一方でキャンプ中からこだわってきた直球の質、制球には、立ち上がりの初回はバラつきが目立ち「もう少し、早めにストレートの修正ができたら、もっと楽に投げられた。ちょっとしたズレでゾーンから外れるボールが多かった」と3回まで毎回走者を背負った投球を反省した。

 敵の3番打者には、昨年のプレミア12で3本塁打、10打点を挙げた韓国代表の強打者・金倒永(キム・ドヨン)が出場。初回、1死一塁で迎えたこの日の最初の対決では、2ストライクから3球、直球とフォークを見送られ、フルカウントまで持ち込まれると、最後の139キロのフォークも見極められた。2度目は、3回の先頭打者として対戦。「しっかりゾーンで勝負しよう」と、意気込んだが、3球目の変化球を左前に運ばれた。

 設定したテーマである先頭封じに失敗すると、二死から6番のピョン・ウヒョクに左中間二塁打を喫し唯一の失点。常広は「また次も先頭打者、初回に気をつけて投げていきたい」と反省を口にした。〝覚醒〟が期待される立場とはいえ、まだ一軍でのキャリアは浅く、一朝一夕とはいかない課題に根気強く向き合っている段階。この日経験したような一流打者とのかけ引きはやがては血となり肉となりそうだ。