ソフトバンクを戦力外になったマイロン・フェリックス投手(25)がレンジャーズとマイナー契約を結ぶことが6日、分かった。ドミニカ共和国出身の右腕は2021年10月にホークスと育成契約。あら削りながら最速160キロを誇る速球を武器に支配下登録を目指したが、今オフ自由契約となっていた。

 育成3年目となった今季は、悲願の支配下昇格に迫ったシーズンだった。3月のオープン戦では一軍に帯同。二軍では中継ぎで15試合に登板し、防御率3・07だった。投手全権を担う倉野チーフ投手コーチ兼ヘッドコーディネーターもかねて潜在能力を高く評価し、夏場からは先発にも挑戦していた。

 とりわけ年齢にシビアなメジャー球団が、日本で一軍登板のない25歳の育成選手と契約を結ぶのは異例。フェリックスを巡っては、レンジャーズを含めた複数球団が入念な獲得調査を進めていた。マイナー契約からのスタートとなるが、早期メジャー昇格を見込んでの獲得となる。

 MLB複数球団がフェリックスに熱視線を送り続けた理由は、メジャーのトップを狙えるポテンシャルの高さ。米球界関係者によると、遅咲きで開花したNPB経由の外国人選手の存在もフェリックスの可能性を後押しした。

 今やメジャーでも屈指のクローザーとなったパドレスのロベルト・スアレス投手(33)は、荒削りの無名選手だった25歳の時にソフトバンクと契約。阪神を経て31歳でメジャーデビューを果たし、現在の地位まで上りつめた。

 フェリックスも磨けば光る原石であることは間違いない。世界的ポテンシャルの新たな挑戦に注目だ。