巨人・岡本和真内野手(28)が3日に都内の球団事務所で契約更改交渉を行い、1億2000万円増となる5億4000万円(金額は推定)でサインした。不動の4番打者として打線をけん引し、悲願のリーグ優勝も達成。球団側の最大限の評価に会見では「らしさ」全開だったが、シーズン中には若大将らしい豪快伝説も残していた。

 プロ10年目だった今季は4番として全試合出場を果たし、打率2割8分、リーグ2位となる27本塁打、83打点を記録。V奪回の原動力となり、年俸は先輩・坂本を抜いてチームトップに躍り出て、名実ともに看板選手となった。ただ、主将だろうが何だろうが、独特なキャラクターは健在だ。

 来季契約を終えて会見場に現れると「契約年数は…24年です。1億です。ウソじゃないですよ。1億の24年契約です」と大ボケをかまし、早ければ2026年シーズンに得る海外FA権についても「24年契約を結んでいるので、それはかなわないんじゃないかと…」と、またもやジョークを飛ばして笑いを誘った。

 豪快なのはトークだけではない。今季開幕直前にはこんな出来事もあった。今年は球団創設90周年の節目で、巨人はオフィシャルパートナーのスポーツメーカー「NIKE」から全選手、首脳陣、職員に特別仕様のスニーカー「エアマックス90」がプレゼントされた。

 非売品の激レアスニーカーということもあり、スニーカーのコレクションを趣味にする人には「家宝」ともいえるほどの逸品だ。ほとんどの関係者が大事そうに抱えながら持ち帰ったのだが…。

 それから数日後の試合後、私服に着替えて帰路に就く岡本和の足元には、なんと例の特注スニーカーが。周囲から指摘されると「え、履いちゃダメだったヤツですか…?」と動揺した姿を見せたというが、その後も「普段履き」の靴として大砲の足元を支えていたという。あるチーム関係者は「何も気にせず、普通に履けちゃうのが和真らしい(笑い)。自分は履くのが怖くて思い出として飾ってるくらいですから」と脱帽していた。

 前日2日にはWBCでも共闘したヤクルト・村上が来オフのメジャー挑戦を正式表明した。岡本和は「やっぱり昔から憧れていた場所でもありますし、目標にしている場所でもあるので。毎年毎年、上を目指してずっとやっているので、僕もその一人としてしっかり頑張りたいなと思います」と将来的な夢も口にした。

 そんな真面目な思いを抱えつつ、どんな時でも自分らしさを見失わないマイペースぶりが長く活躍できる要因なのかもしれない。