〝球界のプレスリー〟を目指せ! 広島で初めて開幕一軍の切符をゲットしたのが2年目・久保修外野手(23)だ。

 本紙評論家の伊勢孝夫氏がアドバイザーを務める大阪観光大から初のプロとして2022年のドラフト7位で入団。オープン戦から50メートル5秒9の俊足、遠投120メートルの強肩を武器にアピールを続けた。課題の打撃面でも22日のソフトバンク戦で一発を放つなど奮闘。新井監督が「すごく成長した」と開幕戦のスタメン候補に挙げるほどの進化を見せた。

 27日には開幕戦の舞台となる横浜へ移動。久保は「横浜スタジアムに行ったらめちゃくちゃ緊張すると思う」と初々しく喜び、伊勢氏には開幕メンバー入りの連絡を入れたという。同時に相手の開幕投手・東攻略への助言を仰ぎ「出番があれば、しっかりやりたい」と表情を引き締めた。

 そんなまな弟子に師匠も「自分のことのようにうれしかったわ。でも、ここからが本番や」と本紙を通じてメッセージを送った。その言葉とは「田舎のプレスリーになるな!」。米国の伝説的ロック歌手であるエルビス・プレスリーになぞらえてゲキを飛ばした。

「彼にはレギュラーを取るまでは一心不乱に努力を続けてほしい。開幕一軍入りしたことで、ファンの方々にも広く知られることになる。するとチヤホヤされることが多くなり、誘惑も増える。そんな声に惑わされるな、ということ。それで消えていったヤツを俺は何人も見てきた。彼にも『スターを気取るのはレギュラーで3年やってから』と伝えてある。これで満足してほしくはない」

 ヤクルト、広島、巨人など指導者生活だけで40年を超える伊勢氏ならではの金言。恩師の愛情にまずはプロ初安打で応えたい。