ソフトバンクは24日、広島とのオープン戦(マツダスタジアム)に0―3の零封負けを喫したが、10勝5敗2分けで中日と並んでオープン戦は最高勝率だった。4年ぶりのリーグV奪回を狙うシーズン。小久保監督率いる新生ホークスは実りある春を過ごし、戦う準備を整えた。

 主力に目立った離脱者もなく、おのおのが責任感を持って3・29に照準を合わせてきた。「開幕に向けて、戦う、このメンバーで戦おうという形が見つかった」。指揮官の言葉からは確かな手応えがうかがえた。新加入のウォーカーがオープン戦単独トップの5本塁打、山川も同2位タイの3本塁打をマーク。「右の長距離砲」2枚が加わった好影響もあって、ともに12球団最多の18本塁打、66得点と攻撃力の高さを証明した。

 オープン戦を通して、どこからでも点が取れるというイメージを相手に植えつけた。それでも小久保監督は自らに言い聞かせるように言った。「野球はピッチャー。いい投手からそんなに点は取れない。投手がしっかり5回、6回を抑えて、7回、8回、(最後は守護神)オスナにしっかりつなぐ。もう、それしかない」。打ち勝つのではく、基本は守り勝つ野球。兵が打ちまくった春に、常勝の原点をこれでもかと強調した。

 カギを握る投手陣は、懸案だった先発ローテーションの駒がしっかりそろったことが大きい。開幕は当然6枚をカチッと決めるが、シーズンを通してプラス2~3枚を準備する構想。有原、モイネロ、スチュワート、和田、東浜、大関に加え、一軍帯同で石川、大津が控える。中継ぎ陣は指揮官が名指ししたように盤石だ。

 投手再建を託されている倉野チーフ投手コーチは「僕は(いい意味で)不安症なので手応えはないが、選手を信頼している」と、143試合を戦い抜くシミュレーションはすでにできあがっている。

 いける――。強さと自信を取り戻す本当の戦いが、もうすぐ始まる。