女子プロレス界の盟主に大激震だ。「スターダム」の元ワールド王者・林下詩美(25)ら5選手が、3月いっぱいで退団することが取材で明らかになった。既報のジュリア(30)の他、新たに判明したのは詩美、MIRAI(24)、桜井まい(33)、弓月(19)の4人。団体最高峰王座の戴冠実績があり、エース格だった詩美の離脱で、業界に大きな衝撃が走ることは確実だ。4選手の退団後は、ロッシー小川氏(66)が旗揚げを予定する新団体への参加が有力視されている。
今年2月、スターダムの岡田太郎社長が「何名かの選手から退団の意向表明や、『退団するか悩んでいる』という相談を受けたことはあります」と明かしていたことが現実のものとなった。関係者によると、新たに詩美ら4選手が契約満了となる3月いっぱいで団体を去るという。ジュリアを含めると、これで退団者は総勢5人に膨れ上がった。
何より衝撃的なのが詩美の離脱だ。タレントの〝ビッグダディ〟こと林下清志氏の三女として2018年8月のデビュー前から注目を集め、いきなりシングルの祭典「5★STAR GP」に抜てきされると準優勝。同年11月には渡辺桃とのコンビでゴッデス王座を初戴冠し、デビュー4か月で「プロレス大賞」新人賞を受賞した。
その後も目覚ましい活躍でトップ戦線をけん引。20年11月には団体最高峰のワールド王座を初戴冠し、V9の連続防衛を果たした。同年度の女子プロレス大賞を初受賞したことで、名実ともに業界のエースに君臨した。
だが21年12月の王座陥落後は、シングルのタイトルから遠ざかった。ワールド、ワンダー、IWGP女子に挑戦するも、いずれも敗北。今月20日の名古屋大会では王者からの逆指名でワールド王座に挑んだが、シングルのタイトルマッチ3戦で負けなしだった舞華に敗れる結果となった。
昨年末の両国大会後に「私は次の新しい夢に進みます」と口にした通り、別の関係者によると詩美は「環境を変えて一からやりたい」と周囲に漏らしていたという。
気になる今後は、2月4日付でスターダムのエグゼクティブプロデューサーを解任された小川氏が旗揚げを予定する新団体への参加が有力だ。義理人情に厚い詩美は、デビューから育ててくれた小川氏に恩を感じているとされる。海外志向も決して高いわけではなく、むしろ日本から世界に向けて発信したい意向のようだ。
また、MIRAIは22、23年の春の祭典「シンデレラ・トーナメント」を2連覇し、23年7月にはワンダー王座を初戴冠。だが、シンデレラTの3連覇を逃した17日の後楽園大会後に「自分は…時間がたくさんあるわけじゃないから」と意味深に語っていた。
桜井は昨年、貴婦人キャラで大ブレークを果たし、昨年11月にデビューしたばかりの弓月は今年1月の「新人王トーナメント」を優勝した若手有望格だ。詩美と同じく3人は、小川氏に合流する可能性が高い。ジュリアだけは世界最大団体の米「WWE」移籍の可能性が残るものの、実力と個性を兼ね備えた5人の離脱は団体にとって大きな痛手となる。
しかも詩美は上谷沙弥とのコンビでゴッデス王座を、MIRAIは朱里、壮麗亜美とのトリオでアーティスト王座を現在も保持する。タイトルの行方を含め、5選手の動向に注目が集まる。













