虎の秘蔵っ子に恩師が期待することとは――。阪神は12日のロッテ戦(ZOZOマリン)が降雨による天候不良のため中止となった。この試合で登板予定だった門別啓人投手(19)にとっては、2日の日本ハム戦(札幌ドーム)から実戦マウンドが遠ざかっているだけに〝無情の雨〟。それでも岡田彰布監督(66)は、門別の次回登板が二軍戦になると明かしつつ「雨はしゃーないよな。まあファーム、ええピッチャーでいけるやん」。

 春季キャンプ時点で指揮官は当初、高卒2年目左腕の開幕ローテ入りについて「100%ない」と断言していた。その一方で有力候補とみられている西勇、青柳、大竹、伊藤将、才木、村上は10日のオープン戦までに5イニングを投げておらず、状態が不明な部分もある。こうした背景も踏まえ、岡田監督は改めて「まだ6人決めてるわけじゃないし、予備1番が門別やということや。誰かが調子悪かったら、すぐ門別いくよ」と〝代役昇格〟の可能性があることを強調した。

 そんな急成長中の若武者左腕に熱い視線を向け続けている人物がいる。母校の東海大札幌高・大脇英徳監督(48)だ。プロの世界で奮闘する教え子の姿に目を細めながら「年末にも(同校に)来ていましたが、野球に対する強い思いは変わらない子なので大丈夫だと思います」と今後のさらなる飛躍に太鼓判を押す。

 そして教え子が大成した暁には、可能であれば大きな〝夢〟もかなえてほしいと胸に秘めている。昨年12月に筒香嘉智内野手(32=ジャイアンツ傘下マイナー)が自費で約2億円を投じ、出身地の和歌山・橋本市に野球施設「TSUTSUGO SPORTS ACADEMY」を完成させたように「門別スタジアム」の建設を切望しているのだ。「筒香選手ばりの(球場)を北海道にも造ってくれたらいいなとかね…。いろいろなことを考えますよね」。

 果たして門別は恩師の〝どでかい期待〟に応えることができるか。