ホンマもんの隠し玉はこの男かも分からんでえ――。阪神は19日に兵庫・西宮市内のホテルでスタッフ会議を行い、2月1日からスタートする春季沖縄キャンプの一、二軍メンバーを決定。ドラフト1位ルーキーの下村海翔投手(21=青学大)が二軍スタートとなった一方で、門別啓人投手(19)と茨木秀俊投手(19)の高卒2年目コンビが一軍組に抜てきされた。
門別は昨季、高卒ルーキーの立場ながら一軍初先発も果たした最速150キロ左腕。昨秋の高知・安芸キャンプでブルペン投球を視察した岡田彰布監督(66)に「開幕ローテ狙える力もあるわな。どっかに隠しておきたいよ。あんまり新聞に書くなよ」とまで言わしめたプロスペクトだけに、今春の注目の的となることは必至だ。
その一方、茨木については「まあ(門別は)年齢的に一番下になるからな。それやったら2人入れてやれ言うたんや。キャッチボール相手としてな」と、まるで門別の〝オマケ〟のような扱いであることを虎指揮官は示唆。しかし、球界きっての策士が、キャンプとはいえ、貴重な一軍メンバー枠を何の才能もない若者に与えるわけがない。
能力、状態が一定のレベルに達していないとみた選手に対して岡田監督は、辛辣な評価を下すことも辞さない。だが、昨年10月上旬の甲子園全体練習で行われたシート登板で茨木を初めて生で見た際は「ごっつい体やな。コントロールもまとまっとるし、暴れたりするような投げ方やない」と好評価。〝背中にまで目がついている〟と周囲から畏怖される智将の広大な視野にも、背番号48の姿はしっかり焼き付いていた。
安芸キャンプのブルペンで、捕手として茨木の球を受けた栄枝も「いや高卒1年目とは思えないですよ。球に角度もあったし、キレのいい直球が低めに集まってくる。村上(頌樹)みたいだなと思った」と、昨季大ブレークを果たしたシーズンMVP右腕を引き合いに出し、ファームに隠れていた才能に舌を巻くほど。門別〝じゃない方の相方〟が世間を驚かせる日はそう遠くないのかもしれない。













