阪神・岡田彰布監督(66)が今季の開幕ローテーション構想について言及。沖縄・宜野座キャンプでメキメキと頭角を現しつつある高卒2年目左腕・門別啓人投手(19)を現時点では「100%使うつもりはない」と断言した上で、開幕から当面は村上、伊藤将、才木、青柳、大竹、西勇の6人からなる昨季の〝日本一ローテ〟を起用する考えを示した。本紙評論家の金村暁氏は選手の格と実績に敬意を払った岡田監督の発言を「さすがの思慮深さ。素直にカッコいい」と称賛した上で百戦錬磨の老将の深謀遠慮について私感を語った――。
門別の素質を「隠しておきたい。19歳時点での出来なら井川以上」と2003年に沢村賞&シーズン20勝をマークしたレジェンド・井川慶氏の名まで出すほどほれ込む岡田監督だが、開幕ローテ入りについては「あるわけないやんかオマエ。俺、他のピッチャーから怒られるわ」ときっぱり。最も大切なのはここまでチームを支え続け、悲願の日本一にまで導いてくれた現行主戦投手へのリスペクトだ。
金村氏も「しびれる発言でした。私も現役選手、コーチとして『起用する側』と『される側』の両方の立場を経験していますが、選手は自身の格や実績に対する評価には敏感になるもの。現行の先発6人を押しのけて、門別を開幕ローテで起用すれば連覇を目指すチーム内にも不協和音が漂いかねない。2月の時点でしっかりとメディアを使って周囲にくぎを刺すあたりに岡田監督の思慮深さを感じました」とうなる。
春の実戦で質実をともなった投球を披露する19歳左腕だが、一軍登板実績はまだ2試合のみ。〝門別フィーバー〟で過熱する一方の関西メディアをしっかりとけん制した格好だ。
「門別が素晴らしい素質の持ち主であることは疑いようがない事実」と語る金村氏だが「彼はまだ143試合のシーズンをフルで回転した経験がない。開幕ローテはさすがに時期尚早すぎます。しっかりとファームのローテで回しながら体力をつけさせたい大切な存在ですし、現行のローテ6人組の内、誰かが状態を落としたり、結果を残せなければ、その時点で門別と入れ替えればいい。そうすれば代えられた本人も納得いくはずです」と力説した。













