狙うは開幕スタメン! DeNAのドラフト1位ルーキー・度会隆輝(21=ENEOS)がオープン戦で猛アピールを続けている。

 4日までの全3試合連続で「1番・右翼」で先発出場し、3日のオリックス戦は2安打をマークして打率4割4分4厘。練習試合を含む対外試合は6戦連続安打で、明るいキャラもすっかり定着した。

 度会の打撃で最も優れている特長は何か。今年、巡回から一軍専属に配転となった田代打撃コーチはこう指摘した。

「待ち方がいいんだよ。状況に応じて、いろんな球種、いろんなコースに対応できるような待ち方をしているだろ。だから変化球で泳がされたり、空振りしたりすることもない。ありゃいいよ」

 では、度会本人はどのような待ち方を心がけているのか、聞いてみた。

「いつもボールをより長く見ること、しっかりと見極めることを意識しています。やっぱり目切りが早いと変化球の落ち際、曲がり際に反応できないと思うんで」

 そうした周到な姿勢のたまものが、キャンプ中の練習試合・ロッテ戦での対外試合初安打だ。カウント0―2と追い込まれてから、落ちる球をうまく右前に運んだ。

「あの打席の待ち方は、頭の中に落ち球を入れながら、真っすぐに差し込まれないようにするというイメージでした。そこへ落ち球がきたので、うまく前でさばけたのが良かったですね」

 インパクトの瞬間には、持ち前のバットコントロールも冴え渡った。

「あの球種、あのコースの球にバットのヘッドを返したら一塁ゴロになってしまう。あそこでうまくヘッドを残したまま運べたから一、二塁間を抜けたと思います」

 そんな巧打のお手本は、今オフに直接助言を受けたイチロー氏だ。

「イチローさんの現役時代の映像を見てると、すごい悪球をヒットにしている。僕もああいう際どい球でもヒットにできるバットコントロールを身につけたい」

 そんな度会の野球に取り組む姿勢を、三浦監督はこう評価している。

「試合に出ている間はもちろん、ベンチに下がってからも声を出してチームを鼓舞してますよね。度会は試合が終わってからも、自分の時間を使っていろんな練習をしてました。自分なりに考えること、反省することがあるんでしょう。そうしたこともプロとして必要な要素です」

 今のひたむきな姿勢を忘れず、ベイスターズの中心選手を目指して突き進んでもらいたい。