阪神・岡田彰布監督(66)が11日に予定されている紅白戦(沖縄・宜野座)で、門別啓人投手(19)と茨木秀俊投手(19)の高卒2年目コンビを先発起用することを8日に明言した。ドラフト同期の左右の若虎を今季初となる実戦で競わせる考えだ。

 虎指揮官は昨秋のキャンプで門別を「素材としては井川以上。隠しておきたいわ」と2003年に20勝を挙げ、沢村賞も受賞したタテジマレジェンドの名前を挙げて大絶賛。だが、この日は茨木についても「ボールに力があるしな。スライダーもカーブもええ。(門別の)キャッチボール相手にでもと軽い考えでいたけど、そんなんではなくなってきてるよな」と高く評価した。

 虎キャンプ地を訪問中の本紙評論家・金村暁氏もブルペンで門別と茨木の投球を直接チェック。「まずは門別ですが、高卒2年目とは思えないフォームの安定感に本当に驚きました。下半身もどっしりしていますし体幹の強さも感じます。コントロールで苦しむタイプではないでしょうね」と舌を巻く。

 現役選手としてだけでなく、指導者としても長く球界に身を置いてきた金村氏だが「この年齢でここまで再現性の高いフォームで投げられる投手は見たことがない。岡田監督の『井川より上』という評価にも納得がいきました。下半身の筋力をしっかり使えているので直球の初速と終速に差がない。スピードガン以上に球速を感じるタイプ。現在の阪神先発陣の層の厚さを考えれば、開幕ローテ入りは現実的ではないかもしれません。それでもローテの谷間などで一軍で起用したくなる投手であることは間違いない」と太鼓判を押す。

 また、茨木に対しても「下半身のたくましさに加え、特筆すべきは体の柔らかさとしなやかさ。ハマッた時は岩崎優や村上頌樹のようなスピンがかかったすごいボールを投げることができる。素材的には門別と遜色ありません」とした上で「ただ一つ課題を指摘するならリリースポイントが不安定な点。上半身の体幹を強化して再現性を高めてほしい」と語った。

「間違いなく両者ともに逸材と呼ぶべき存在。チームの未来は明るいですし、将来が楽しみです」。2人の若武者が虎の新たな黄金時代をけん引していくかもしれない。