君たちはどう生きるか。DDTの秋山準(54)が古巣・ノアの新ブランド「LIMIT BREAK」第1弾興行(15日、東京・後楽園ホール)を前に胸中を語った。潮崎豪が掲げる「ノアを呼び起こす」との言葉を受けて参戦を決意したと告白。自身のプロレスへの思いを熱く語ると、2024年も波乱続出のプロレス界を生き抜く〝秘訣〟を明かした。
秋山は参戦の理由について「正直もう、心が動かされない限り外とか他団体に出たくないんですよ。『オッサンが行ってもしょうがないだろ』っていうのもあるしね。ただ今回は、あの言葉を俺なりに解釈して『行こう』ってなったんです」と潮崎の「ノアを呼び起こす」発言が決め手だったと説明した。
秋山は、今現在の自身が思うプロレスの理想を「ジャンボ鶴田さんや天龍源一郎さんから四天王(三沢光晴、川田利明、田上明、小橋建太)へつながっていったものだよね。試合が終わったら、選手が全力を出し切ってマイクでしゃべることもままならず、勝者だけじゃなくて試合そのものが称賛されるような…」と定義する。
かつてはそんな四天王のプロレスに対し「言葉でアピールしないといけない」と〝反発〟していたが「でも結局そこにたどり着いたというか。今の時代難しいかも分からないけど、本当はSNSも全くやらないでリング上だけで表現するのが今の俺にとっての究極の形」と再認識。そんな中で潮崎の言葉を聞き、自分が理想とするプロレスと同じものを目指していると実感。リングに上がることを決意した。
当日は新日本プロレスの永田裕志と組んで潮崎、小峠篤司組と戦う。「この年になってそれをできるか分からない…というか限りなくできないに近い。でも、ベストを尽くせば、片りんくらいは見せられると思う」と笑みを浮かべた。
一方で気がかりなのは、もう一つの古巣・全日本プロレスだ。退団者の続出に福田剛紀社長の迷走。7日には3冠ヘビー級王者の中嶋勝彦が、猪木元気工場(IGF)から「闘魂」と「1、2、3、ダー!」の使用について警告を受けたとして謝罪した。このお家騒動に「福田さんって、プロレスが好きなんですよ。純粋に。その純粋さゆえ、近くにいる人が良ければ良くなるし、悪ければ悪くなるだろうし。結局、全てはファンの人がどう思うかだから。福田さんも頑張っていると思うけど、今はそれが少し裏目に出ているのかなあ…」と虚空を見つめる。それでも選手には「ブレずに教えてもらったことを守ればいいんじゃないですか? 引き継いできた技術は確かなものがあるはずだから」とエールを送った。
全日本だけではなく、新日本では看板選手のオカダ・カズチカが退団。女子のスターダムはエグゼクティブプロデューサーを務めていたロッシー小川氏が契約解除となり、新団体設立を掲げる分裂騒動で、さながら〝サバイバル時代〟となっている。
ここまで、「一寸先はハプニング」のプロレス界を戦い抜いてきた大ベテランに生き残るすべを問うと、「自分の思った通りに真っすぐ突き進むのがいいと思いますよ。他人の意見を聞いて行動したら、残念なことになった時にその人のせいにしちゃうから。自分で決めてブレないことですよ」と断言。最後に「というか、俺自身がどうなるか分からないのに人のこと言ってる場合じゃないか(笑い)。でも、俺は昔から妙な自信だけはあるんだ。どうにかなるだろうっていうね」と冗談めかした。
混迷するプロレス界。秋山の言葉が多くの選手に突き刺さりそうだ。












