退団者続出に見舞われている全日本プロレスの大混乱余波が止まらない。ノアは16日に、石川修司(48)が新ブランド「LIMIT BREAK」(2月15日、東京・後楽園ホール)に参戦すると電撃発表。わずか19時間前には所属の全日本から1月31日付での退団が発表されたばかりだったため、大きな波紋が広がっている。
まさに電光石火だ。全日本が15日午後5時に石川の退団を発表すると、19時間後の16日正午にはノアが2月15日大会の石川参戦をリリース。1月31日までは全日本の所属であるにもかかわらず、退団後のライバル団体参戦が発表されるという異例の事態となった。
石川が大和田侑(23)とシングルで対戦する2・15大会には、DDTの秋山準も参戦。リングアナは、昨年12月31日付で全日本を退団した木原文人が務める予定で、かつて全日本の社長を務めた秋山、石川、木原リングアナが方舟マットで再会する。
SNS上では「ノアに少ない本物のヘビー級の体格待ってました」と石川の参戦を歓迎する声が多い一方で、「キナ臭すぎる…」「中嶋(勝彦)がマイクで言ってた引き抜きってこのことか?」という声も。3冠ヘビー級王座を持つ中嶋が14日後楽園大会で「他社からの引き抜き、クーデターが起ころうとしている」と不穏な発言をしていたことと関連づける向きもあった。
全日本の諏訪魔専務は「このタイミングでの発表か、うーん」と腑に落ちない様子。「石川選手が決めたことだから」と盟友の決断に理解を示しつつも、「何を思ってこういう発表にしたんだろう。順序を大切にする男だから、何か考えがあったんだと思う。真意を問いたいね」と語った。一歩間違えば団体間に大きな亀裂が入るため、努めて慎重な口ぶりだった。
一方、ノアを統括するサイバーファイトの武田有弘取締役は「あれだけいい選手ですから、退団の発表を見て、すぐに声をかけさせてもらいました。石川選手クラスの選手ですと、いろいろな団体からも声がかかるでしょうし」とスピードオファーを出した理由を説明した。
発表のタイミングについては、石川が全日本の十枝利樹取締役に確認。16日にノア参戦が発表されることは、事前に十枝氏から許可を得てのものだったという。武田氏は「全日本さん側から同意を得ていると認識しています」と主張した。
近年ではジェイク・リーが全日本からノアに、中嶋勝彦はノアから全日本にそれぞれ主戦場を移した。両団体とも「引き抜き」は否定するものの、まだまだこの流れは続きそうだ。












