全日本プロレスのお家騒動が、各方面に飛び火している。全日本の専務取締役を務める諏訪魔(47)が団体乗っ取りをもくろむ「黒幕」の存在を告発したことを機に、業界内では当事者捜しが激化。疑いをかけられたのは――。

 既報通り、全日本の諏訪魔専務は3冠ヘビー級王者・中嶋勝彦を洗脳し操っている黒幕の存在を指摘した上で「全日本を本当に乗っ取ろうとしているんだろ」と発言。ファンや関係者から、疑惑の目を向けられているのが元新日本プロレス社長で現WWE日本担当アドバイザーのサイモン・ケリー氏(50)だ。中嶋が2日のV2戦で対戦した米WWE・NXTのチャーリー・デンプシーを招聘する際、両団体の橋渡し役を務めたからだ。

 16日に取材に応じたサイモン氏は「俺じゃないよ。俺だったら(表舞台に)出るじゃん。黒幕になんてなる必要がないでしょ」と妙に説得力のある言葉で主張。「俺は人の会社に入ってブッキングとかする力なんてないし、そもそも全日本と関係ない。大体、俺ならあんなしょっぱいことはしませんよ」と力説した。

 ただし疑惑の目が向けられていることは認識しており「いろんなところから『お前だろ』って連絡が来て困ってるんですよ。SNSでいろいろ言われているのも知ってる。だけど、俺は本当にデンプシーの件でWWEとの間に入っただけだから…」と首を振った。

 また、サイモン氏にとって、かつて義父だった故アントニオ猪木さんをほうふつとさせる〝闘魂スタイル〟を中嶋が標榜していることについては「猪木さんって『使うなら勝手に利用しろよ』って言う人でしょ。今は男子で闘魂を名乗る人もいないんだし、いいんじゃないですか?」。とにかく潔白を主張できたことで上機嫌だった。