さらばレインメーカー。東京スポーツ新聞社制定「2023年度プロレス大賞」で最優秀タッグ賞を初受賞したのが新日本プロレスの「毘沙門」こと後藤洋央紀(44)、YOSHI―HASHI(41)組だ。昨年末の「ワールドタッグリーグ」で史上初の3連覇を達成した名タッグは、さらなる高みを目指し世界進出を狙う。また1月末で新日本を退団するCHAOSの盟友、オカダ・カズチカ(36)へのそれぞれの思いは――。

後藤(左)とYOSHI―HASHIが世界に羽ばたく
後藤(左)とYOSHI―HASHIが世界に羽ばたく

 ――ともにプロレス大賞初受賞だ

 後藤 率直にうれしかったですよ。新人賞の時から、取れそうで取れない、縁のないものだと思っていたので。それがパートナーのよっちゃんとのタッグで取れたことがさらにうれしいです。

 YOSHI―HASHI(以下・ヨシハシ)僕はこれまで後藤さんが賞を取っていないことにビックリして。それだけ取るのが大変な賞なんだなと感じましたね。

 ――長期間にわたってタッグで活躍する秘訣は

 後藤 ぶつかり合いながらも、目的が同じってところじゃないですかね。昔からコミュニケーションを取ってきたのが今につながっているのかなと。

 ヨシハシ スタート時点からお互いの技の相性がいいなっていうのは思ってました。試合の時だけでなく、プライベートな時間も一緒にいてプロレスの話をする時間が多いので、試合に生かせる技を精査したり、コンビネーションが高まったので。リング外の時間は大きいのかなって思いますね。

 ――1・4東京ドームでIWGPタッグ王座を失ったが、今年の目標は

 後藤 もちろん3連覇したからにはタッグリーグ4連覇という偉業を成し遂げたいですけど、毘沙門として海外に行くのも面白いかなと。海外にたくさんいるじゃないですか、自称「最強タッグ」が。そういうヤツらと競い合っても面白いかなと個人的には思ってます。

 ヨシハシ もともと1・4ドームで(STRONG無差別級との)タッグ2冠になってたら海外の選手とやるプランがあったんですよ。またベルトを取り返して、やり残した相手もいるので。あと僕は一度も取ったことがないので、今年はシングルのタイトルを狙いたいとすごく思ってます。

 ――CHAOSで共闘してきたオカダが退団

 後藤 挑戦は応援したいですよね。彼が選んだ道ですから。後の日本は俺たちに任せてくれと、そういう気持ちで送り出したいです。

 ヨシハシ 練習生の時期から一緒にやってきて、海外も同じ時期に行って、帰って来てからもCHAOSなんで…一番長い付き合いですよね。聞いた時は寂しさもあったんですけど、よくよく考えたら(2016年に)オカダが勧誘して後藤さんはCHAOSに来たんですよ。あれがなかったら、今はないわけじゃないですか。

 後藤(深くうなずく)

 ヨシハシ 毘沙門もそうですし、楽しい思い出ばかりですし、オカダにはいろいろ残してもらったなって感謝はありますね。辞めたら「裏切り者」みたいな言い方をする人がいるかもしれないけど、プロなので自分の行きたいところに行くのが大前提だと思いますし。

 ――CHAOSの今後

 後藤 まあ、なるようになりますよ。これは前向きな意味で、です。

 ヨシハシ 中邑(真輔)さんもそうですけど、辞めたとしてもCHAOSの絆は消えないので。2人とも何らかの形で、もしかしたら帰ってくるかもしれないし、これから先の未来を考えるなら前向きなことだと思ってます。

 後藤(何度もうなずく)

 ヨシハシ オカダも言ってましたけど、プロレス界、どうなるか分からない。一緒にいてオカダと中邑さんから得たものは大きいですし、僕自身はCHAOSというチームがなかったら、この世界で続いてなかったと思います。そういう思いもあるので、ただ守るだけじゃなく、さらに進化させていきたいですね。

 後藤 俺の言いたいことは全てよっちゃんが言ってくれた…。俺も何も心配はしていない。いい意味で、なるようになりますよ。

 ☆ごとう・ひろおき 1979年6月25日生まれ。三重・桑名市出身。2003年7月6日の新日本プロレス岐阜大会(対田口隆祐)でデビュー。08年のG1クライマックスを初制覇しIWGPインターコンチネンタル王座を2度戴冠。必殺技はGTR。182センチ、103キロ。

 ☆よしはし 1982年5月25日生まれ。愛知・東郷町出身。アニマル浜口ジムを経て新日本プロレスに入団。2008年7月6日後楽園大会(対内藤哲也)でデビュー。メキシコ遠征後の12年1月にリングネームを吉橋伸雄から現在のものに。必殺技はカルマ。180センチ、102キロ。