卓球の全日本選手権最終日(28日、東京体育館)、張本智和(20=智和企画)が、男子シングルス決勝で戸上隼輔(22=明大)を4―3で下し、6年ぶり2度目の優勝を果たした。

 ゲームカウント2―3で迎えた第6ゲームを14―12で制すると、第7ゲームも驚異的な粘りを披露。8―10から2点を取ってジュースに持ち込むと、3度マッチポイントを奪われながらも、必死に食らいついた。最後は最終的には16―14で戸上を振り切り、日本一の座を奪還した。

 今大会に向けては「優勝しか狙っていない。2位以下は初戦敗退と同じだと思ってやりたい」と強い決意を持って臨んでいた。日本男子のエースは「2度目の優勝で、ここまで長かったという思いの方が喜びよりも強い」と安堵の表情を浮かべた。

 今夏にはシングルス代表入りが確実視されるパリ五輪も控える。最大の目標となる大一番の前に「水谷(隼)選手が引退されてから、日本のエースと言われてきたが、『全日本をとれないとエースとしてどうかな』という思いはあった。戸上選手に勝って、胸を張って日本のエースになれたと言える気がする」と胸を張った。

 パリ五輪は、女子シングルス決勝で敗れた妹の美和(木下アカデミー)が団体要員の3枠目として選出される可能性が残されている。張本は「彼女は15歳で、それにしては今大会で成果が出た。僕には何もできないが、五輪3枠目は妹に出てほしい。兄として、一選手として、妹が3枠目にふさわしいと思う」と猛プッシュ。きょうだいでの五輪出場は実現するか。