阪神・中野拓夢内野手(27)が12日に愛知・岡崎市内の岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで自主トレを公開。ランニング、キャッチボール、ティー打撃などで約2時間、精力的に汗を流した。

 古巣・三菱自動車岡崎のホームグラウンドに1年ぶりに帰還した背番号51は「この1年はあっという間でしたよ。オフも全然休んだ気がしないっす。イベントやら何やらに出てばっかりでしたから」と苦笑い。

 昨季終了後も最多安打やゴールデン・グラブ賞など獲得した各タイトルの表彰式への出席や、メディア出演などで引っ張りだこ。年末年始に帰省した地元・山形でも関係各所へのあいさつ回りなどで忙殺されていたという。

 昨季は侍ジャパンの一員として参戦したWBCでの世界一に始まり、18年ぶりのリーグ制覇、38年ぶりの日本一まで経験。〝超濃厚〟なシーズンをフルイニング出場で完走した点からも、中野の鉄人ぶりがうかがえる。プロ入りから3シーズン、大きな負傷はなし。虎の攻守の要が「2番・二塁」という要職を存分に全うしてくれたからこそ、岡田阪神は安定した強さを発揮することができた。

 今季の個人的な目標として掲げるのは打率3割台への到達と首位打者の獲得。DeNA・牧に奪われたセ・リーグのベストナイン二塁手部門にも意欲をのぞかせる。だが選手はやはり試合に出てナンボ。27歳とまだまだ若さあふれる年代だけにフルイニング出場へのこだわりも心に強く抱いており「昨季は夏場に体力が落ちてしまい十分なトレーニングができなかった。この冬はしっかりウエートなどを入れながら、夏バテしない体をつくっている」と肉体改造、そして体力貯金にも余念がない。

 1年前に岡崎の地で公言した「世界一&セ界一」の目標は見事に達成。それ以外にも自身の課題であった出塁率を3割4分9厘と大きく上昇させ、プレーヤーとして間違いなく上のステージへと歩を進めた。有言実行で「夢を拓(ひら)いて」きた中野だけに、プロ4年目のシーズンにおける新たな成長にも注目したい。