激動の2023年でプロレス界に話題を振りまいたのが、〝傾奇者(かぶきもの)〟ことウナギ・サヤカだ。男子の全日本プロレス参戦やゼロワンの過酷なリーグ戦「火祭り」に初参加、さらに海外遠征と大忙し。〝お騒がせ女子プロレスラー〟が怒とうの1年を振り返り、念願だった初の自主興行(1月7日、東京・後楽園ホール)への思いを語った。
――2023年は大忙しだった
ウナギ 本当に思い出せないくらい、いろんなことがあった…。7月に火祭りあるのに、なぜかアジャ(コング)と爆破(マッチ)させられるみたいな。あの7月の1か月を過ごして、何やってもケガしないじゃんぐらいの自信がついた。生命の危機を超越してたので体力的にも、やっぱ精神的にも、一番しんどかったけど楽しかった。
――KAIRI(現WWEのカイリ・セイン)や田中将斗、井上京子らそうそうたる選手と一騎打ちした
ウナギ これまでに想像もしなかったような絶対に手の届かないような人たちとシングルして、何でもかなえられるんだって。ギャン期に入って、仲間って呼べる人はいないかもしれないけど、偉大なレスラーたちに引っ張り上げてもらって、たくさん幸せにしてもらった。なので2024年は、人の上に立つプロレスラーじゃなくて、お客さんもプロレスラーも幸せにできるレスラーになりたい。
――23年で一番印象に残っている出来事は
ウナギ 大谷(晋二郎)さんに「僕はあなたが火祭りに出たら面白いと思います」と言ってもらったこと。大谷さんは命をかけて戦うことを体現してきた人で、今も戦ってる。こんなすごい人の気持ちを受け継ぎたいって本気で思って、あの1か月は火祭りに全部をささげる覚悟で戦ってました。ただ、たこ焼きマン(田中将斗)と戦った日が七夕だったので、このまま星になって天の川に流されると思った…。
――24年1月7日には後楽園ホールで初の自主興行を開催する
ウナギ 1月4日で、キャリア5年になるんですけど、この節目で何をやってないだろうって思った時に自主興行しかないと思って。こぢんまりやるのも嫌だったから、タンス貯金の407万も全部使い果たして、プロレスラーとして生まれた場所で自主興行を行うことを決めました。それにしても後楽園、高い! ギャン期の集大成と思ってるけど、結果的に呼べなかった選手もいるし、ギャン期は締めくくれない気がします。
――来年の目標は
ウナギ レジェンド食いですね。プロレス界は上が詰まってる。プロレス界を長い目で見たらそれじゃダメじゃないですか? でも自分を超えるレスラーが出てこないのも、引退できない理由の一つだと思うんです。だから私がアジャコングだったり、おジャガ(ジャガー横田)とかを「もういいよ、引退して」って言えるぐらいのレスラーにならないといけないと思ってます。それに23年は写真集も出して、「SASUKE」(TBS系)も「エガちゃんねる」(ユーチューブ)も出て。すごくないですか? 世間にちょっとずつ自分の存在が届いてきたなっていう感覚がある。23年のウナギ・サヤカは、24年のウナギ・サヤカしか超えられないので、去年の自分に負けずに、もっといろんなところに火をつけたい。あとは…。
――まだやりたいことがあると
ウナギ たくさんある! 身体と時間が足りない。やっぱり中野たむとも戦いたいし、神取忍とかバラモン兄弟とか…。やりたいヤツがいっぱいいてね。あと今年、私のところに「うちの町でプロレスをやってほしい」っていう一通の手紙が届いて、徳島で町おこしをやったんだけど、800人も集まってくれて!
――すごい
ウナギ もちろんビッグマッチできらびやかなステージがあってっていうのも楽しいけど、体育館でおじいちゃんとかおばあちゃんとか、子供たちが一緒に「うわあ、すごい」って驚いて楽しんでくれて、これってプロレスの原点だなって。なので町おこしもやりたい。やっぱり小さいころにプロレスを見て目指す人も多いと思うので、プロレス業界の未来のためにもなるし、日本中を元気にしていきたい。
――最後にお正月なので好きな男性のタイプは
ウナギ えー! なんだろう。乗り込んで査定しない人がいい。あとは私のことを好きでいてくれて、一緒においしいご飯いっぱい食べられたらいいな。「寿引退」したいんですよ。なのでやり残したなって思わないように、プロレスラーとして生きるようにしてます。ギャン!
☆ウナギ・サヤカ 大阪府出身。学生時代はアーティスティックスイミングで活躍し、チアリーディングでは全国優勝。羽渚さやか、卯渚さやかの名でアイドル活動後、2019年1月にうなぎひまわりのリングネームで、東京女子プロレスでデビュー。退団後の20年11月にスターダムマットに登場し、現在のリングネームになった。22年10月から、他団体を主戦場にする「ギャン期」と称し活動している。得意技は大儀であった(変型ドライバー)。168センチ、54キロ。















