ソフトバンクの未完の大器・リチャード内野手(24)がオフの自己改革に取り組み、すでに大変身を遂げていた。
今季は二軍で4年連続の本塁打王を獲得したが、一軍は22試合の出場にとどまり、打率1割1分5厘、0本塁打とキャリアワーストだった。「今年はひどかった。一喜一憂して、打てなかったらどうしようと…。結果と戦っていた」と精神面の弱さを露呈。弱点を再認識したことで、来季に向けて「自分を変える」ことをテーマに始動している。
今月上旬には球団の肝いりで米・シアトルにある最先端トレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」へ派遣された。「技術を見つめておけば、メンタルを考える暇がない」と〝技術武装〟を決意。懸命に課題を乗り越えようとする姿があった。
米滞在は自らを律する闘いの連続だった。10日程度とはいえ、懸案だったのは日本に比べて高カロリーの食事。だが、体は出国前と変わらず引き締まっていた。「どうしてもジャンクフードに頼らないといけない場面が多かったんですが、これまでなら3個は食べていたハンバーガーを1個で我慢した。体重は今、シーズン終了後から5キロくらい落ちています」。明らかに顔つきもスマートで、毎オフの悩みだった激太りとは無縁の冬を過ごしている。
自分を変える第一歩は、苦手な生活習慣の改善を実行に移すこと。食事の節制だけでなく早寝早起きも、かわいいパートナーを迎え入れたことで強制的に継続できている。
「実は先月から犬を飼い始めたんです。朝ペロペロ顔をなめて起こしてくれるので、6時ごろには起きています」
散歩は日課で、命あるものを育てる責任感が習慣を変える一助となっている。生後5か月、オスのゴールデンレトリバーの名前は「バズ」。リチャードと似ているとファンの間でも親しまれているディズニー映画「トイ・ストーリー」の人気キャラクターであるバズ・ライトイヤーから拝借した。
「まさか大谷翔平(ドジャース)さんと一緒のタイミングで犬を飼い始めるとは。これは良いことがあるんじゃないかと。バズと一緒に頑張っていこうと、気持ち新たにオフを過ごしています」
変わるために、来年1月は追い込み型で知られる和田の自主トレにも志願参加が決まっている。打球速度、スイングスピードは大谷に匹敵。あとは突き抜けるきっかけをつかむだけだ。
自力で生活習慣を正すことは誰しも至難であるが、そこをクリアした未完の大器。行動が変わり、習慣が変われば、停滞ぎみのプロ野球人生を変えることができるはずだ。












