異例の〝弟子入りオファー〟を快く受け入れた。ソフトバンクの和田毅投手(42)が野手ながら自らの自主トレ参加を志願してきたリチャード内野手(24)への思いを激白した。

 和田といえば言わずと知れた球界のレジェンド。40代になっても高みを目指し続け、昨季には自己最速を更新する149キロを計測した。今季は8勝を挙げ、来季は2桁勝利を狙っている。そんな左腕に師事するべく、1月に長崎で行われる「和田塾」には他球団も含めて多くの投手が集まる。坂道の走り込みなどハードなメニューでも有名だ。

 リチャードの志願を受けた和田は5日に口を開き「本人なりに考えてのことですし、期する思いがあるのかなと思う。変わりたいんだなということは伝わってきました。野手1人なので打つ時間はある。打撃と投球で違うので教えられることはトレーニングくらいしかないかもしれないですけど、技術面は秋にやっていることを継続してやってくれればと思います」と期待を込めた。

 よほどの覚悟、決意がなければ、野手が門をたたくことはない。ましてやリチャードは一軍で結果を残せていないものの、ファームでは4年連続の本塁打王に輝くなど高いポテンシャルを誇る。当然、もどかしさも感じている。後輩を開花させるために、和田も感じたことがあれば伝えていくつもりだ。

「僕がこうなってほしいというのと、リチャードがこうなりたいという方向性は同じだと思う。技術的なことは導けないが、リチャードのことをリスペクトしていきながら。彼の話をよく聞きながら、それ以外のことを少しでもいい方向に導いていけるように、対話をしながらやっていきたい」と続けた。

 王貞治球団会長が「何とかものになってもらわないと」と常に気にかけ、小久保監督も覚醒を期待するロマンあふれる大砲だ。今回の選択が殻を破るきっかけとなるか。自ら猛練習に打ち込みながら、和田もできる限りのサポートをしていく。