偉業の実現度は高い――。ソフトバンクの和田毅投手(42)が25日、福岡・筑後市で開かれた球団主催の野球教室に参加。約300人の子どもたちと触れ合い、野球の楽しさを伝えた。

 質問コーナーでは「来年どれくらい勝ちますか」という純粋な問いかけに「やっぱり2ケタ10勝したい」と即答。来季プロ22年目を迎えるチーム最年長の左腕が子どもたちを前に、2016年以来の2ケタ勝利を誓った。

 来年2月に43歳を迎える和田は今季、8年ぶりに先発で20試合登板をクリアした。8勝をマークしてローテーションを守り抜く力が健在であることを証明。8月31日のオリックス戦では宮城との投げ合いで7回無失点の快投で貫録を見せた。

 新シーズンに向けて確かな自信があるからこそ、少年少女の前で10勝以上を約束した。「狙えるものは狙っていきたいし、勝てるものは勝っていきたい。今年2ケタ勝てるチャンスはあったんで、来年は達成したい。勝ち星は運、不運あると思うけど、勝ち負けにちゃんと関われるような投球を毎試合したい」

 40代で2ケタ勝利を達成すれば史上7人目、パ・リーグの左腕では初となる。43歳で2ケタ勝利を挙げたのは過去に中日・山本昌(2008年)ただ一人。早生まれの和田が達成すれば、文字通り大きな勲章となる。

 勝つためにやるべきことは明確に理解している。「イニングは増やしたい。球数も70~80球、100球未満で降りることがほとんどだった。その球数で6、7回投げられたら最高だけど、そうなれば8、9回というのも見えてくる。そういうところは倉野さんやコーチ陣と話をさせてもらっている。まずは2月1日に向けていい準備をして、投げられるなと思ってもらえるようにしたい」。今季チームでは有原に次ぐ勝ち星。実績以上に〝純粋な実力〟で来季の先発のイスを堂々とつかむポジションに立っていることが42歳左腕のすご味だ。

 和田は野球教室の終盤、ある少女が「何歳までやるんですか」と尋ねると「何歳までやれるか楽しみにしながらやっているよ」と満面の笑みを浮かべて返答。衰え知らずの左腕には、確かな手応えがあるようだ。