阪神・岡田彰布監督(66)が1日に東京都内で行われた「現代用語の基礎知識 選 2023 ユーキャン新語・流行語大賞」発表・表彰式に出席。年間大賞に、今季38年ぶりとなる日本シリーズ制覇を成し遂げたチームのスローガン「アレ(A.R.E.)」が選出され、喜びを壇上から語った。

 昨秋に阪神の新指揮官に就任した岡田監督が、若手主体のナインたちに「優勝を過度に意識させないように」と意図し「これからは優勝という言葉は使わずに、アレと言うてな」と訓示したのが事の始まり。チームスローガンにも採用された魔法の二文字は、アレよアレよという間に猛虎を球界の頂点へと押し上げた。

 岡田監督は「ちょうど1年前に15年ぶりにタイガースのユニホームを着ることになり、『18年も優勝してないチームがあまり優勝、優勝言うな』と。プレッシャーを跳ねのけるために『アレ』と言ったたんですけど、本当はもう一つ(理由が)ある」とし、以下のようにその意図を説明した。

「近くにある『コレを取って』なら手が届く。『アチラ』と言うとなんだか遠い感じがする。タイガースはここ3、4年ずっと2位、3位を行ったり来たりしていたんですが、もう少しのところで最終的に負けてしまってきた。そういう意味で『アレ』というのはもう少しで何かにたどり着くという意味が加味されるかなと。これはプレッシャーのかからない言葉だなと思ってアレにしたらちょうどええかなと。そういう意味でスタートした」(岡田監督)。

 A(Aim=目標)、R(Respect=尊敬)、E(Empower=パワーアップ)の三文字は「嫁さん(陽子夫人)が考えた」と明かした岡田監督。「カミさんパワーってすごいですね」と司会者から水を向けられると「僕もすごいなと思います」と照れ笑いを浮かべながら、内助の功に感謝した。

「地球沸騰化」、「蛙化現象」、「ペッパーミル・パフォーマンス」など時代を彩った言葉を押しのけ、年間大賞を受賞したことについては「勝利監督インタビューよりもうれしい(笑い)。まさかここまで影響力を周りに与えることになるとは思わなかった」。虎のカリスマ指揮官は充実感を漂わせながら笑顔を浮かべた。