「『現代用語の基礎知識』選 2023 ユーキャン新語・流行語大賞」の受賞語が1日午後に発表され、年間大賞に「アレ(A.R.E.)」が選ばれた。「アレ」はプロ野球で38年ぶりの日本一に輝いた阪神タイガースの岡田彰布監督が「優勝」の代わりに使った言葉。野球界からは一昨年の「リアル二刀流/ショータイム」、昨年の「村神様」に続く3年連続の大賞となった。受賞者は岡田監督。

 大賞は「アレ」のみ。トップテンに「新しい学校のリーダーズ/首振りダンス」「OSO18/アーバンベア」「蛙化現象」「生成AI」「地球沸騰化」「ペッパーミル・パフォーマンス」「観る将」「闇バイト」「4年ぶり/声出し応援」が選出された。候補は計30語だった。

「アレ」は、チームが目標とする優勝に向かう中で、あえてその言葉を使わないことで無用の重圧感を避けるための配慮から生まれたと言われる。選考委員の女優・室井滋は「今年はスポーツの力が私達を支えてくれた。やっぱりペッパーミルにアレですよアレ!」と選評で触れた。
 
 受賞ならなかった候補語、候補圏外の言葉にも委員から言及があった。言語学者の金田一秀氏は候補語に言及し「わたしが特に推したのは『エッフェル姉さん』。海外視察は大切なことだ。しかし中学生の修学旅行ではない。選良の仕事であって、気を緩めないでほしい。松川さん他の個人攻撃ではない。議員一般の皆さんには、これを機に、襟を正して、真摯に義務を自覚して、責任ある行動をし、自分の仕事をしてほしい」と訴えた。

 候補発表の際、政治関連では「エッフェル姉さん」よりも、選から漏れた「増税メガネ」の方がふさわしいという声もネット上で見られた。この選考について、漫画家のやくみつる氏は「正直申して仮得点は低くなかったが、これを候補語に推すには躊躇(ちゅうちょ)もあった。ルッキズムに依拠するアダ名を全否定するものではないが、『増税メガネ』は首相のアダ名を超えて一人歩きしてしまっている。弱視等の理由でメガネを着用されている知人や子供たちを思ったとき、これを尻馬に乗っかって推すべきではないと選考委員の一員として考えます」と見解を示した。